MIU404 いよいよ第9話へ

今日は金曜日。

金曜日といえば、夜22:00-始まるドラマMIU404だ。約1ヶ月前からこのドラマが始まったおかげで久々に週一の楽しみというものができた。

週一の楽しみ、というかそれがあるだけで一週間ずっとワクワクしていられる。


MIU404(ミュウ ヨンマルヨン)とは、星野源演じる志麻一未と綾野剛演じる伊吹藍がバディを組み、24時間という限られた中で事件を解決していく刑事もののドラマだ。

あらすじは以下を参照してほしい。

世間的にも、すごく盛り上がりを見せている(と思われる)MIU404。

その魅力とは何だろう。

そもそも自分がこのドラマを見始めたのは星野源が出演すると聞いていたからだ。

逃げ恥やコウノドリなど今までは温和で優しい役が多かったが、今回は冷静で仕事も出来るが上から目線で「自分も他人も信用しない」という性格の役だ。どういう原因があって「自分も他人も信用しない」ようになったのか。ドラマを見進めていく中でその一端と悲しい過去を知ることができる。

一方で、綾野剛演じる伊吹はやんちゃで人当たりの良いおバカといったキャラクターで、毎回志麻を振り回すことになる。ただ、並外れた運動能力(足が早い)と野生の勘を持ち、それが事件の解決の糸口となっていく。

今まで2人が演じてこなかったような役を演じていること、対照的な2人がバディを組んでいること、そしてそんな2人が一緒に事件解決に向け動いていく中で仲を深め本物の「相棒」になっていくこと

は間違いなく自分が感じる魅力の一つだ。

その他には、

志麻と伊吹だけでなく、新しく結成された志麻たちの第4機動捜査隊の仲も回を重ねる毎に深まっていくこと、女性の社会進出や毒親、外国人労働者、未成年と犯罪との関わりなど日頃自分が(自分たちが)目を瞑っているようなことを話のテーマにしていること、社会には理不尽や不条理が平気で存在していること、

そして

それぞれの人生にはそれぞれの障害・分岐点がありそれは人によって違うということや、どんな行動も必ず何かのスイッチになりうるということ、過去は悔いても変えられないが行動を起こすことで過去に行ってしまったこと(今まで行ってきたこと)への見方を変え、別の意味を与えられることを教えてくれたことだろう。

実は、MIU404の影響で脚本の野木さんが作った過去作品「アンナチュラル」もAmazonプライムで全話見てしまったのだが、

アンナチュラルでも上記のようなことを教わった。

自分が今まで見た中でおもしろかったドラマランキング堂々の1位を記録したアンナチュラルも、ぜひ見て欲しい!笑

追記:MIU404、アンナチュラル両方の大きな魅力の一つに特徴的なワクワク感のあるサントラが挙げられる!ピアノで弾けるようになろうと思って練習中なのだが、難しすぎて難しすぎて笑 ただ、音楽って本当に楽しいなと思わせられるサントラだ。創った人も考えた人も本当にすごいと思う!


と、MIU404(とアンナチュラル)の魅力を語ってきたが、先週の放送を見て個人的にまとめておきたいと思ったので、前回の9話で感じたことを書きたい。(ネタバレ注意⚠)(Tverやパラビで見れます!)

8話では、今まで底抜けに明るいと思っていた伊吹の悲しい面にスポットが当てられた。

山中で見つかった変死体。手の指三本が切り落とされているのが特徴で、犯人は未解決の連続猟奇殺人者ではないかと疑われる。

そんな中で伊吹はある事に気づく。被害者は過去に二度服役していたのだが、その時対応した刑事がなんと伊吹の恩師、蒲郡刑事(通称蒲さん)だったのだ。蒲さんに当時のことを聞こうと訪ねるが、脳機能障害による認知症の病気でだんだん記憶が曖昧になっていて上手く思い出せない。そして最愛の奥さんは病気で亡くなってしまったと蒲さんの口から語られる…そして事件の犯人の行方は…といった内容だ。

8話、見るのが本当に苦しかった。

人は誰でも、たとえ底抜けに明るい人でも悲しい面も持ち合わせているし、どんなに優しい人でも憎しみに取り憑かれることもあるんだと当たり前のことだが、そう思った。

人それぞれ、絶対に許してはいけないという境界はあって、それは本当に人によって違うし、他人が決められることではない。
もし自分が、自分の尊敬する、愛する人が人を殺してしまったり超えてはいけない線を超えてしまったりしても受け入れられるだろうか。

自分はどういう行動をとるのかと聞かれると、それはやっぱりその時にならないと分からない。蒲さんみたいに当事者だと一線を超えるかもしれないし、伊吹みたいに受け止める側だと、ただ泣き崩れるしかないかもしれない。

伊吹が、蒲さんに対して、いつなら自分は蒲さんを救えただろうか?と問い、伊吹にではなく、志麻に伝言を託す形で「君にできることは何も無かった。何もだ。」と返すシーンがあった。

自分が大切だと思っている相手に対して、何か出来ることはなかったのか?と思う時は実際にもあるが、残酷だが相手から見ればその人から出来る助けは何もないことも確かにあるな、と思ったが、

他の人の「優しい伊吹に責任を負わせないためにこのようなことを言ったんじゃないか」という考察を見て、世界は思ったより優しいんだなと思い直した。


あとは、これまでに何度かアンナチュラルの世界線がMIU404に登場してきたが、今回初めてUDIラボが直接登場して、連続猟奇殺人というのはアンナチュラルへのオマージュなんだろうなと感じた。アンナチュラル恒例のあのコインの音めちゃくちゃワクワクした!!そしてまさかの電話越しでの中堂さん出演!!

そして、もしかしたらだけど、ハムちゃんが伊吹に惚れているor惚れる可能性もあるのでそういう恋愛面も楽しみだ。

そしてそして志麻がもう完全に伊吹のこと相棒として認めてるのも良かった!!ラストシーンで、落ち込んで泣いている伊吹に「行くぞ、相棒」と手を差し出すシーンは感動した。過去に死亡した相棒である香坂にずっと差し出したいと思っていた手をやっと差し出すことができたシーン。感電した!

ただ、今日の9話のタイトルが「或る一人の死」ということで楽しみではあるがめちゃくちゃ不安だ。誰かが死ぬのが決まってるのに見なければいけない。。どうか死が「社会的な死」であったらいいなと願う。

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