東北ひとり旅の記録〜2日目②〜
東北ひとり旅の最後の目的地は南三陸。
南三陸町は宮城県の沿岸部に位置しており、東日本大震災による津波で大きな被害があった地域だ。
これまで私は電車を使って旅をしてきたが、南三陸町へ行くにはバスを使う必要があった。
これは東日本大震災で鉄道が被害を受けたことが関係している。
JR気仙沼線は津波により壊滅的な状態となった。
鉄道の復旧を求める声もあったが、復旧には莫大な費用がかかることから、鉄道の再開は断念せざるを得なかった。
しかし、そのかわりに専用の道路が整備され、もともと電車が走っていたところをバスで移動できるようになった。
このバスはBRT(Bus Rapid Transit)といい、JR東日本が運営している。
南三陸町のほかに気仙沼や大船渡などへ行くことができるそうだ。
私が利用したのは平日で、乗客は数人しかいなかったが、広大な田舎道のバス移動は楽しかった。
志津川という所でバスを降り、震災復興祈念公園を歩いた。
この公園内には津波で被害を受けた旧南三陸町庁舎が震災当時のまま残っている。
震災復興祈念公園はきれいに整備されていたため、津波の被害があったことは信じられなかった。
震災関連の建物としては、高野会館という結婚式場も当時のまま残されている。
震災の悲惨さを現在に伝える重要な「震災遺構」である。
しかし、1つの市町村が国の支援を受けて管理できる震災遺構は1つまでと決められており、旧南三陸町庁舎の保存を行う南三陸町は高野会館を管理することが出来ない。
そのため、現在は民間が高野会館を管理しているそうだ。
震災遺構を残すかどうかは、今後の被災地での街づくりにおいて課題になると思う。
震災復興祈念公園の隣には南三陸さんさん商店街がある。
この商店街は、有名な建築家である隈研吾さんが設計した。
「サンサンと輝く太陽のように笑顔とパワーに満ちた南三陸の商店街にしたい」というコンセプトがあるそうだ。
海鮮のお店などが多く並んでいた。
私が訪れた時は人が少なかったため、活気があるときにまた行きたい。
最後に、今回の東北ひとり旅について振り返りたい。
今回のひとり旅は私にとって良い経験になったと思う。
やはり1人で行動することは大変だと感じた。
旅先では電車などの待ち時間も多く、話し相手がいればいいなと思う場面が何度かあった。
しかし、1人で調べて行動したことで、旅先のことについて少し詳しくなれた。
また、震災のことや自分自身について考える良い機会になった。
今後も新たなことを学び続けたい。
そして、noteを活用して発信していきたい。
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