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覚え書き

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科学・技術と共に生きることについての思索断片。 科学は飲んでも科学に飲まれるな。
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記事一覧

科学は飲んでも科学に飲まれるな⑨ことばを覚えて、ことばから離れる

 頭の中に理論や予感がなければ、外界を見ても何も見えないだろう。産まれたての赤ちゃんが見…

科学は飲んでも科学に飲まれるな⑧感受性と想像力

 これは私の身に起きた実話です。ーーー テレビや新聞のニュースに載るために必要な条件は何…

科学は飲んでも科学に飲まれるな⑦参政権と兵役(戦う責任)の関係性

 最近気がついたことがある。 歴史的に、参政権と兵役は基本的にセットだと考えられてきたと…

科学は飲んでも科学に飲まれるな⑥土地土地の自然の違い

 私は仕事がら、様々な県に住んできた。また旅に出ると、それぞれの土地はそれぞれの自然の雰…

科学は飲んでも科学に飲まれるな⑤中島みゆき『誕生』について

 中島みゆきに『誕生』という曲がある。彼女の詩魂が滲み出ている名曲だと思う。 しかし厚か…

科学は飲んでも科学に飲まれるな④私の嫌いなことばについて

 私の嫌いなことばに「潰しが効く」ということばがある。人間を金属のように血のかよわない無…

科学は飲んでも科学に飲まれるな③

 今朝、電子レンジの裏から火花が散った。生活が急激に不便になった。 先日ハイゼンベルクの『科学ー技術の未来 ゲーテ・自然・宇宙』を読んだ。科学・技術について考えた。 ゲーテはニュートン光学を批判し、ロマン主義も批判した。それらに共通する理由は、両者ともに、主観と客観を明確に分けられると考えている点にあると感じる。その態度が、ゲーテには本質的に気に食わなかったのだと思う。 自然科学はどこまでいっても人間の営みである。それは非常に強力・有用であるが、自然そのものではない。自

そのひとの才能について①

そのひとには反芻する才能があった。 同じ記憶を、同じ過去を、同じことばを。 そのたびに、 …

読書とお酒 - 読むか読まれるか、飲むか飲まれるか

 読書は毒です。お酒と同じです。浴びすぎると意識が朦朧としてきます。そしてどれほど飲める…

科学は飲んでも科学に飲まれるな②

 自分の問題を考える、自分のために考える。誰にでも当てはまるような法則というものは随分と…

科学は飲んでも科学に飲まれるな①

 十代の頃にふと感じた科学・技術への違和感。その時偶然に目にした、D. H. Lawrenceの一文(…