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選抜大会 出場校紹介

3月23日〜30日にかけて開催される「第25回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会」について、1回戦のカードごとに出場校を紹介する。
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桐蔭学園-長崎北陽台 
東海大大阪仰星-仙台育英

強豪ひしめく最もエグいと言えるブロック。

昨季高校2冠の桐蔭学園(21大会連続22回目)は関東新人大会決勝で接戦の末、國學院栃木に敗れて準優勝。それでもそれ以外の公式戦は大勝しており、実力の高さはやはりトップレベル。FWは花園でも活躍した高校日本代表候補のFL申驥世(2)、No8新里堅志(2)が中心。選抜優勝にスタートとして貢献したLO西野誠一朗(2)や花園で3試合に途中出場したPR石原遼(1)も中核をなす。1年生HOの堂薗尚悟(1)は中学時代に2年連続で全国ジュニア大会優秀選手に選出。西野、申、新里とともにU17関東選出のFL中西康介(2)もいる。1年生ではPR喜瑛人(1)らも注目。BKでは花園で大活躍を披露したU17日本代表の古賀龍人(2)がFBを担い中心となる。同じく、U17日本代表のSH後藤快斗(2)も健在だが、1年生のSH竹山史人(1)もいい。前チームでスタートもあったU17関東選出のWTB草薙拓海(2)も注目。新人戦ではSO/CTB德山凌聖(2)やCTB松本桂太(2)らも高いパフォーマンスをみせた。
対する長崎北陽台(6大会連続10回目)は昨季の花園を逃しているが多くの主力が残り(昨季の花園予選決勝では1、2年生が11名先発)、タレント力は引けをとらない。全国ジュニア大会経験者がひしめく逸材揃いで、近年で最も部員数の多い学年が最上級生となった。全九州大会では東福岡に26-38。一昨季の花園ベスト8を知るU17日本代表のLO/PR田﨑凛太郎(2)、U17九州選出のLO/No8下田秩(2)主将、CTB新垣勇人(2)が中心となる。突破力のあるU17九州選出のCTB中田悠太(2)も注目で、前チームで10番を担った山口幸信(2)がFBに回り、SOは田崎果(2)が務めてSH牟田凌大(2)とのハーフ団を形成。入学後すぐに出場機会を掴んだWTB/FB白丸暖人(1)(一昨季の主将智乃祐(筑波大1年)の弟)、高い決定力を誇るWTB梁瀬爽太(1)、ワークレートの高いFL山口貴生(1)、パワー溢れるPR田中俊毅(1)ら1年生にも好選手がおり、今季の期待感は非常に高い。

東海大大阪仰星(2大会ぶり21回目)は決定戦にて選抜出場権を獲得。近畿大会では2回戦で優勝した大阪桐蔭に屈したものの、1回戦で報徳学園、決定戦で京都工学院を下した。花園ベスト8入りした昨季から主力が抜けたものの、タレント多数。FL青野寛大(2)がチームをまとめる。FWはU17日本代表のLO百武聖仁(2)とNo8駒井良(2)を中心に、PR/LO浅田王輝(2)も強力。BKはU17日本代表で万能なSO吉田琉生(2)を筆頭にゲームを操る。1年生の両CTB、先の花園準々決勝で2トライを挙げた東佑太(1)、昨年度の全国ジュニア優秀選手の来田実礼(1)も注目。FB/CTB向井悠統(2)、WTB/FB齊藤泰生(2)らバックスリーもいい。
対するは東北を制した仙台育英(2年ぶり19回目)。多くの2年生が占めた昨季のチームから成熟度を増す。先の花園では1、2年生延べ13選手が先発を経験した。FB/WTB川村健介(2)のパワーとスピードを兼ね備えるランは局面を打開でき、アタックの中心となる。LO/FL小野寺琥太郎(2)、FL平岡駈琉(2)、SO高木悠生(2)ら好選手が並び、FW、BKともに期待値が高い。

大分東明-西陵 
石見智翠館-成城学園

大分東明(5大会連続5回目)は昨季の花園でベスト8まであと一歩に迫った。全九州新人大会ではBパート準決勝で佐賀工業を撃破。決勝は高鍋に大勝して優勝を果たした。新チームはU17日本代表のPR平山風希(2)、留学生のNo8ガロビィ・イオセフォ(2)、WTB/FB下川悠輝(2)、FB/WTB田中勝斗(1)ら、昨季から公式戦を経験する面々が並ぶ。主将は怪我で先の花園に出られなかったLO石川波潤(2)が担う。双子の司令塔SO徠人(2)も健在。U17九州選出のFL尾形仁(2)やCTB川口慧大(2)、全九州で決定力みせたLOナイツクシミオネ(2)、前チームから主力級のSH斜木莉士(2)らも好選手。高校日本代表候補CTB/WTBセニビツイリエサ(2)は新人戦を欠場した。充実の陣容で今季の期待度も高い。
対するは部員16人で選抜出場を果たした西陵(7大会ぶり9回目)。東海大会のBブロックで優勝し、Aブロック3位の関商工との決定戦を大逆転で制した。U17東海でも司令塔を担ったSO説田万次郎(2)主将に注目。

中国を制した石見智翠館(2大会ぶり11回目)は2年ぶりの出場となる。1年時から主力のU17日本代表及び高校日本代表候補のHO/No8祝原久温(2)が中心で、No8/LO山根風雅(2)も攻守に目立つ。BKは仕掛けとコントロールを備えるSO原田崇良(2)とFB新井竜之介(2)が司る。WTB近藤漣汰(2)の決定力も脅威。
対するは実行委員会推薦枠にて初出場を果たす成城学園(初出場)。勢いのあるアタックは必見。新人戦は準決勝にて目黒学院に26-43で敗れて3位(3決は不戦勝)。花園予選は昨季、一昨季ともに決勝で涙をのんだ。1年時からレギュラーを張るCTB井手晴太(2)とFB仲西祐太(2)を中心としたBKは突破力があり、WTB猿田龍之資(1)は決定力が魅力。PR染谷昌宏(2)、PR荒川豊和(2)、FL棚瀬燦太(2)らが力強さをみせるFWは推進力がある。

中部大春日丘-興国 
高鍋-茗溪学園

昨季花園ベスト8の中部大春日丘と茗溪学園がおり、こちらも有力校ひしめく注目のブロック。

圧倒的な強さで東海を制した中部大春日丘(7大会連続14回目)。昨季のチームを支えたPR川島大虎(2)とWTB鬼頭慶(2)が中心となる。また、HO伊藤尚(1)、SH荒木奨陽(1)、FB加藤秀悟(1)ら好選手が揃う1年生陣も注目で、WTBからNo8に転向した坂口湊眞(1)は非常に楽しみな存在。
対するは実行委員会推薦枠にて初出場の興国(初出場)。昨季の花園予選は第3地区準決勝にて東海大大阪仰星に敗戦。新チームとなり、サニックスワールドユース予選会では12位、近畿大会予選ではAブロック2回戦で東海大大阪仰星に0-80で大敗した。チームはFWを中心に昨季の主力が多く残る。

高鍋(2大会ぶり8回目)は全九州でBパート準優勝。先の花園でも存在感を示したHO高山成王(2)、LO田村武士(2)、FL河野遼太郎(2)を中心としたFW陣に力強さがあり、司令塔SO土屋心和(2)も前チームから10番を張る。また、WTB山下隆世(2)、FB渡辺澪(1)のラン能力は脅威で、好ゲインを連発する。
対する茗溪学園(4大会連続15回目)は関東新人大会にて國學院久我山に接戦で敗れたものの、山梨学院との決定戦を勝ち切った。タレント軍団だった前チームから多くの主力が抜けたが好選手が揃う。PR和田翔太(2)は欠場中だが、長身LO諏訪賢介(2)やハードタックラーのFL彦坂亮仁(2)らがFWの中核となる。BKではU17日本代表のCTB山口海晴(2)が中心となり、昨季の報徳学園の主将SO菊川迪の弟CTB菊川逞(2)やWTB大野陽世(2)も能力が高い。1年生のHO山田朔太(1)やSH堺太郎(1)らも注目したい。

大阪桐蔭-國學院久我山 
城東-札幌山の手

大会屈指と言える好カードが実現する激戦必至のブロック。

大阪桐蔭(2年連続10回目)は磐石の強さで近畿大会を制した。FW、BKともに質が高く、力強い。攻守に献身的なCTB名取凛之輔(2)主将がチームを牽引。昨季よりコンビを組むSH 川端隆馬(2)とSO上田倭楓(2)のハーフ団は円熟味を増し、落ち着いたプレーでゲームを支配する。WTB山添仁琴(2)の倒れないランも必見。1年生のCTB手崎颯志(1)も注目。FWはPR原悠翔(2)、LO篠田晃成(2)、FL前川竜之介(2)、No8大門一心(2)ら接点の強い選手が並び前進力がある。HO芦高優一(2)を中心としたセットプレーも素晴らしい。
対するは國學院久我山(3大会連続15回目)。関東新人大会では4位。桐蔭学園、東海大相模に敗れた。1年から主力のCTB/SO齋藤航(2)主将がチームの大黒柱。昨季の選抜ベスト8に貢献したSO松下亮介(2)が司令塔を担う。ラン能力のある1年生のWTB/FB宮下隼(1)も注目。FWの強力さは相変わらず健在で決定力も備える。U17関東でもプレーしたPR土屋裕資(2)、HO笠井大志(2)、LO森将太郎(2)を筆頭に充実している。両FL内藤公耀(2)と水沢洋太(2)もワークレートが高い。1年生のLO吉澤輝(1)やNo8久間恒太(1)も魅力的。

城東(2大会ぶり5回目)は相手を圧倒して四国大会第2ブロックで優勝。昨季の主力が多く残るチームは期待度が高い。抜群のラン能力を誇るU17日本代表のCTB/FB小野晏瑚(2)が最注目。SH井颯太郎(1)はスピードがあり、仕掛ける働きが魅力、SO戸田湊(1)とのハーフ団に期待。CTB江盛伸太朗(2)ら花園に出場した面々が並ぶ。同じく先の花園を経験したPR小方蓮斗(2)、HO中山珀(2)、FL南部晴飛(2)らが揃う献身性のあるFWでは力強い1年生のNo8天羽翼(1)に期待したい。
対するは11月の新人戦で北海道を制した札幌山の手(19大会連続19回目)。2年ぶりに花園出場を果たした昨季から多くの主力が抜けた。前チームから主力のPR白幡塁斗(2)、HO古谷飛翔(2)、CTB中山稜斗(2)、WTB千葉煌生(2)が中心。留学生のNo8タレマイトガウルイラケバ(1)にも注目したい。

常翔学園-秋田工業 
松山聖陵-東海大相模

近畿3位の常翔学園や関東3位の東海大相模が入ったブロック。

昨季選抜ではベスト4入りしたものの、花園を逃した常翔学園(2大会連続14回目)は近畿大会予選決勝で関大北陽に快勝。近畿大会では天理、京都成章を破って3位。No8井本章介(2)主将が攻守の核で、ペネトレーターとして超優秀。LO藤宗磨(2)やFL家大祐(2)らFW陣は運動量豊富で献身的。BKはSO朝野楽(2)を中心に好機への嗅覚がいい。突破力が魅力のCTB園田攻晴(2)ら好選手が並ぶ。藤間悠太(2)らWTBに決定力がある。昨季1年生ながら花園予選にてSHで先発した井上将悟(1)はFBで仕掛けるランをみせ、同じく1年生CTB南悠介(1)はキックが光る。
対するは東北新人大会準優勝の秋田工業(8大会連続15回目)。FWはU17日本代表のLO/FL伊東愛晄(2)とNo8/HO三浦颯太(2)が核となる。BKはFB/WTB安田心平(2)を中心にSO菅原巧帆(1)、CTB近藤龍之介(1)、WTB川瀬雄介(1)ら1年生陣にも注目。

松山聖陵(4大会連続5回目)は四国新人大会第1ブロックで優勝。昨季の主力が半数近く残り、1年生にも好選手が揃う。FWはLO原田樹(1)、楢本拓未(2)、No8宮本空(1)らを筆頭に攻守に力がある。BKは昨季からゲームメイクを担うSO芳野修(2)が健在。100kg越えの大型CTB/WTB阿塚心(1)は要注目。
対するは東海大相模(2大会連続5回目)。関東新人大会では流経大柏、目黒学院に快勝。3位決定戦では國學院久我山に勝ち切った。一昨季の花園を経験するHO矢澤翼(2)、SO長濱堅(2)、WTB恩田暖(2)がチームの中心。FWはLO/FL小池颯太(2)ら前チームからの主力に加え、No8藤久保陸(2)とPR/No8佐野零樹(2)の大駒もおり強力。1年生LO笹部隆毅(1)もいい。BKもSH紺谷隼太郎(2)やCTB中尾思(1)ら好選手が並ぶ。

御所実業-青森山田 
尾道-昌平

個人的にも大注目の御所実業や中国2位の尾道らが入ったブロック。

御所実業(5年ぶり8回目)は花園予選決勝では2年続けて天理に惜敗。新チームではまずサニックスワールドユース予選会にて、常翔学園、國學院久我山などを下して優勝。また、1月28日の新人戦では天理に26-19で勝利を挙げた。近畿大会では決勝で大阪桐蔭に敗れて準優勝。前チームから主力を担う好選手を揃え、昨年のKOBELCO CUPのU17近畿では最多の7名が選出された。FWは強力な両LO服部凰真(2)と黒木新夢(2)、決定力のあるNo8本多守人(2)、PR長船銀次(2)やFL辻口豪都(2)が中核を担う。BKは総合力の高いCTB大久保幸汰(2)を中心に、両WTB篠田武志(2)と上田悠真(2)も昨季からレギュラーを張り、突破力がある。SHでは徳重隼(2)と森安優裕(2)、2人の有力選手が司る。
対するは東北新人大会3位で選抜初出場の青森山田(初出場)。高校日本代表に2年生で唯一選出されたNo8アホ・アントニオ(2)はイタリア遠征へ。チームは昨季の主力が約半数残る。FWはPR大久保太智(2)、LOモエンガンゴンゴ・シアオシ(2)らが力強い。BKではパスが安定しているSH池田翔大(2)やラン、ステップが魅力のFB/WTB大西瑠海(2)らが存在感を放つ。1年生のHO中村優斗(1)やFL澤田時光(1)にも注目したい。

尾道(3年連続15回目)は中国予選では決勝で石見智翠館に敗れて準優勝。先の花園ではシード校ながら初戦(2回戦)で敗退。FWは前チームより出場機会を得るPR有賀啓悟(2)、LO辻井春希(2)、FL藤原大稚(2)が中心となる。キック、ランなどスキルが高いFB堂免遙生(2)が中核をなすBKは高校日本代表CTB佐藤楓斗の弟1年生のSO/CTB佐藤麗斗(1)に注目。
対するは圧倒的な強さで埼玉を制し、開催県枠にて出場する昌平(6年ぶり2回目)。関東新人大会では1回戦で目黒学院に惜敗した。昨季の花園予選決勝に先発した面々が13人残り、今季への期待度を非常に高い。仕掛ける働きが際立つSH白鳥蓮主将(2)とSO小林利仁(2)のハーフ団がゲームを司る。1年から主力のCTB山口廉太(2)は突破力がある。FWではコンタクトの強いPR小山田レオ(2)、タックルのいいLO大石琉輝(2)やNo8伊藤優悟(2)らが中心となる。

國學院栃木-佐賀工業 
京都成章-日本航空石川

國學院栃木と佐賀工業が3年連続で対戦。2年続けて準々決勝で相対した両校が1回戦でぶつかる。一昨季は井上達木のサヨナラDGで佐賀工業が、昨季はトライの取り合いを制した國學院栃木が勝利した。京都成章と日本航空石川の対決も好カードで、非常に豪華なブロック。

今大会最も注目といえる國學院栃木(5大会連続10回目)。関東新人大会では決勝で昨季花園優勝の桐蔭学園を下した。特に統率のとれたディフェンスは素晴らしかった。前チームから主力のPR牧田玲大(2)、LO/FL笹本直希(2)、LO/FL横溝育朗(2)、SO神尾樹凛(2)、CTB/WTB福田恒秀道(1)、FB/WTB永沢拓夢(2)、屈指のタレント陣が中心となる。安定感のあるHO齋藤丈太郎(2)とPR石川里来(2)や、コンタクトの強いNo8金子敬亮(2)、ランが魅力のWTB井戸川ラトレル(2)らもおり、好選手が揃う。1年生CTB根岸悠羽(1)は突破力がある。
対する佐賀工業(11大会連続18回目)は全九州Bパート準決勝で大分東明に敗れたものの、3決で熊本工業、代表決定戦で大分舞鶴に勝利し選抜出場を決めた。タレントがズラリと並んだ前チームから多くの主力が抜け、花園で活躍したFB/CTB川原悠悟(2)は全九州を欠場(県新人戦では12番を担った)。PR中辻大凱(2)主将がまとめ、花園で抜群のパフォーマンスを披露したFB内田慎之甫(2)、前チームから主力級のLO金井田頼斗(2)、U17九州選出のPR真鍋二郎(2)とSH岩田大司(2)が中心となる。スピードのあるCTB溝上秀斗(2)もいい。決定力のあるNo8安河内綾汰(1)やゲームメイクを担うSO吉浦太我(1)、LO長谷川怜生(1)ら1年生にも注目。

京都成章(5大会連続12回目)は近畿大会にて京都工学院との接戦を制してベスト4。大阪桐蔭、常翔学園には敗れた。前チームから多くの主力が抜け、近畿大会で怪我人が出た点は心配。FWはNo8長谷部安樹一(2)を中心に攻守に力強い。PR渡辺柊介(2)やLO/No8渡辺遥己(2)、FL小林璃大(2)ら献身的に体を当てる。HO米本啓太朗(1)やLO土肥祐斗ら1年生にも期待。BKは突破力のあるCTB田中聖大(2)を筆頭に、前チームから主力の1年生SO岡元聡志(1)やWTB尾関仁(1)らも中核をなす。岡元は仕掛ける働きが魅力でアタックを牽引する。CTB/WTB乗松龍志(2)は欠場中。
対するは北信越を制した日本航空石川(8大会連続11回目)。新チームは1月9日に始動する予定だったが、元日の地震で練習施設の復旧のめどが立たず、岐阜県内で活動再開にこぎつけたのは2月4日だった。チームは昨季の主力が多く残り、非常に期待値が高い。CTB上野魁心(2)主将が牽引し、安定感のあるSH田中海来(2)とSO小嶋眞心(2)のハーフ団など先の花園でプレーした面々が並ぶBK。CTB横山敢大(2)とFB清藤ジャスティン(2)も総合力が高い。FWも前チームから中核をなす選手が揃い、破壊力のあるNo8カイアヌアヌ・セニセニ(2)、コンタクトの強いPR/HO川上聖翔(2)らが注目。また、1年生のLO/FLエドウィン・ランギ(1)にも期待したい。

東福岡-目黒学院 
天理-四日市工業

昨季の花園準優勝の東福岡を筆頭に、有力選手ひしめく目黒学院、天理、初出場の四日市工業が入った注目のブロック。

東福岡(17大会連続20回目)は全九州Aパートで長崎北陽台との取り合いを制して優勝。新チームはここ近年のように主力がほぼ入れ替わった。先の花園決勝にて唯一2年生で先発したU17日本代表のCTB/FB深田衣咲(2)が中核をなし、主将のNo8古田学央(2)がまとめる。また、U17九州選出のHO沢田隆盛(2)、LO梁瀬将斗(2)、SH中嶋優成(2)、SO黒坂薫平(2)、CTB梁瀬拓斗(2)らに注目。加えて、例年に増して1年生が出場に多く絡み、花園で先発を経験し、トライを挙げたLO/FL古澤将太(1)、春から公式戦を経験するPR武田粋幸(1)、6月の全九州大会決勝で逆転トライ、花園では先発も果たしたCTB/WTB半田悦翔(1)、新人戦では力強いキャリーを示したPR勝又篤(1)らに期待がかかる。ほか、推進力のあるLO中務汰一(2)、193cmのLO熊谷鼓太郎(2)、両PR片岡倫太郎(2)と福冨春來(2)、SO高田哲也(2)、WTB遠藤裕人(2)と遠藤義久(2)らもおり、FW、BKともに層は厚い。
対する目黒学院(11大会ぶり2回目)は関東新人大会では1回戦で昌平に逆転勝利。続く東海大相模には敗れたものの、明和県央との順位決定戦を制して選抜大会出場を決めた。最注目はやはりNo8ブルースネオル・ロケティ(1)。その破壊力は抜群で関東でも遺憾なく発揮された。FWはLOフィッシャー慶音(2)を中心にまとまり、LO阪井麟太郎(1)やFL阿部史門(1)ら1年生もいい。HO岩崎ヴィージェー純(2)の戦列復帰も待たれる。BKはCTB石掛諒眞(1)が中心でラインブレイクが素晴らしい。昨季から主力の1年生SO及川拓巳(1)、CTBカヴェインガフォラウ・ラトゥ(1)、FB中村理応(1)が中核をなす。SH渡邉幹太(1)はテンポがいい。

天理(2大会ぶり11回目)は近畿大会では2回戦で常翔学園に競り負けたものの、関西学院に完勝し選抜出場を決めた。堅いディフェンスは相変わらず健在。先の花園で活躍したFL内田旬(2)は怪我で欠場中だが、FL清水将太郎(2)、LO/No8竹内喜心(2)、PR池内継一郎(2)が献身的なFWの中心となる。BKは前チームからハーフ団を組む渡辺天心(2)、安川和志(2)が司り、スペースをついて好機を演出する。攻守の中核CTB/WTB飛峪龍馬(2)、ランとキックのいいFB山﨑祥永(2)、1年生の好ランナーWTB小松駿太郎らタレントが揃い、非常に充実している。
対するは初出場の四日市工業(初出場)。1月の新人戦決勝では10連覇中だった朝明を下して初優勝。東海大会では名古屋、静岡聖光学院を破り、選抜出場を決めた。新チームは昨季の主力が多く残ったBKが中心。CTB山中陸(2)やFB/SH上村純大(2)を筆頭にスピードがある。

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