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【読書#2】心を強くする

大切なのはあなたーあなたが最高の人生を切り拓くお手伝いを、ぜひさせてほしい。 サーシャ・バイン


この言葉に引き寄せられて、本書を手に取り、読み始めました!



今回は、本書についてのまとめと個人的な見解を綴っていきます。


この本を読んだ感想の結論を先に述べると、

コーチたるもの、選手の成長を目的にするには、コーチのメンタルが重要だ

ということに気付きました。


■心を強くする

本書は5章で構成されています。


1章:心は強くなる
2章:プレッシャーもストレスも手なづける
3章:感情の力を使う
4章:勝ち続ける
5章:人生も「心の力」で動かせる


どの章でも、心が強くなるサーシャ・バインなりのルールが10ずつ紹介され、全部で50のルールがあります。


ここでは、50のルールの中から特に刺激を受けた内容を以下抜粋していきます。


1.「すべてが願い通りに進まない」と最初にあきらめておく  この世には自分の力では左右できないことがあるという事実を認めること…これから長いキャリアにを積み重ねていく中で、いつか次々にウィナーを決められて、手も足も出ないようなケースに直面することもあるだろう。そんな時は、相手がたまたま絶好調なだけで、自分が悪いわけではないんだと思えばいい。」
4.「カモン!」の法則ーボディーランゲージで自分の脳をだませ  …悲しい時は笑ってみる。すると脳には幸福の伝達物質、エンドルフィンが分泌される。…それと同じように、「自分は闘いたい」「やる気満々だ」ということを身振り手振りで示せば、脳はその気になるにちがいない。…試合中に私が浮かべる表情は、とても重要なのだ。試合中に私が渋い顔をしているのを見たら、プレイヤーはどう思うか…
9.リスクだけが本当に心を強くする  人はとかく楽ちんで何も危険のないところーしばしば「コンフォートゾーン」と呼ばれるーに踏みとどまりがちだ。…リスクをとって外の世界に飛び出さなければ、自分の真の価値はわからない。冷たい海にあえて飛び込まなければ、自分が泳げるかどうかわからないのと同じように…
13.プレッシャーを感じたら絶好調  「プレッシャーは自分の足を引っ張るものではなく、自分の背中を押してくれるもの、と捉えよう。」...そもそもあなたがプレッシャーを感じるのはあなたが「できる人間」だから…だから人々はあなたに多くを期待する。つまり、あなたはすでに勝者であり、だからこそ勝ち続ける価値がある…「プレッシャーとは一つの特権なのよ」
28.疑問を持ち、質問できる人ほど強い   無知はメンタルの成長を阻む…質問して初めて、自分の取り組みの価値や意味を深く知ることができる。質問がきっかけで何かを覚えれば、それは深く、長く心に刻みつけられる。
31.「意志力」こそ万能の武器ーセリーナから学んだこと   自分の中にはスーパーヒーローがいる。…「おい、どうした、サーシャ、こんなとき、おまえのスーパーヒーローならどう切り抜ける?」私のスーパーヒーローは、椅子にへたりこんでしょげ返ったりするはずがない。私はすぐ気をとり直して、やるべきことをやる。
36.傷つきやすいことの意外なメリット   自分の弱点を認めることで、人はいっそう強く、大きくなれる。なぜなら、それは自分の人生をより良いものにする大きな最初のステップだから。「自分には弱点などない」と公言する人は、自分自身に嘘をついている。…自分の弱点を明かしても、人間として価値がそこなわれることはない。
37.いい嫉妬、悪い嫉妬  嫉妬とは何かを愛しているしるし。嫉妬こそはライバル関係の駆動力。「自分が嫉妬に駆られるような相手」を探したほうがいい。
42.日本文化に学んだこと―「感謝」の気持ちがあなたを墜落から守ってくれる。  私は、追い詰められたときだけ天に助けを求める男ではありたくない。何も困っていないときでも、祈りを唱える男でありたい。…足ることを知らなければ人は永遠に幸せになれないだろう。

■感想

これから生きていく中で、いくつ心に留めておく考え方をいただけたことか!

ここ最近で一番マーカーを引いた本でした。



選手の心理面を非常に考えて指導なさっている方だと読み進めていく中で感じました。


選手は定めたゴールに向かっていくプロセスの中で、大きく感情を揺さぶられる経験をします。

そんな時、上記の抜粋にもあるように、

すべてが願い通りに進まないと捉えたり、プレッシャーを感じたら絶好調と思うなど

心理的不安定になる状況をうまくコントロールする術がわかりやすかったです。


これらは、

スポーツ選手然り、指導者にも同じことが言える!

と思っています。


指導者も選手と同じように、定めたゴールに向かって選手と一緒にプロセスを歩んでいきます。

なので、指導者も選手と同じようなプレッシャーや不安、緊張など心理的不安定を感じることがあるんです。


つまり、選手の心を強くするには、指導者の心が強くなくてはならない。

そういうことだと思うんです。


でもこれが心を「鍛える」ということでは無いのが特徴だと思っていて(もちろん鍛えることは必要になりますが)

往々にして


障害に対する心構えを事前にしておくことや、事象に対する認識の仕方を理解しておく


ことが大きな特徴だと思いました。


多くの人は鍛錬を重ねることで、自信をつけて、心を強くするという捉えになりますが、そうではなく、大事なのは心の持ちようだということです。


日頃から指導者が心の持ちようを磨くことで、選手に伝えることができる。そして、「導いた」といわれる指導ができるのだと思います。


コーチがメンタルを磨くことが選手の最大限の成長とパフォーマンスの発揮に繋がるのだと心から思いました。



要するに、指導者(コーチ)こそメンタル!

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