うつ病で無職に!フリーライターとして仕事復帰した5年後の生活
僕は、うつ病で会社を退職し、しばらく自宅療養していました。
無職期間を経て、フリーライターとして仕事復帰。それから、もうすぐ5年になります。
うつ病がきっかけで無職に
以前、僕は、作業療法士として病院に勤務していました。
週5日、40時間勤務。仕事の内容は、入院中の高齢者・障がい者にリハビリをおこなうことでした。
キャリア10年を超え、それなりに頑張れていたつもりが、仕事や職場の人間関係のストレスから体調を崩してしまったんです。
精神科を受診したところ、「うつ病」と診断されました。
それから休職し、一度は元の職場に復職したんですが、再び体調を崩し退職となったんです。
退職後は働く意欲や気力が湧かず、しばらく無職生活でした。
フリーライターとして仕事復帰
当時、我が家は、妻(正社員)と娘(小学校低学年)の3人暮らし。だから、無職でも世帯としては収入がありました。
とはいえ、今後の生活費や子どもの教育費を考えると、ずっと無職でいるわけにもいかず。それで、仕事復帰を決心したんです。
仕事復帰するにあたり問題だったのは、「どのような働き方をするか?」ということでした。
なぜなら、僕は、会社組織のなかで働くことに恐怖を感じていたからです。発症時と同じような環境に戻れば、仕事や人間関係のストレスからうつをぶり返すに違いない。そう思っていたんです。
そこで、僕は再就職を断念し、フリーライターとして仕事復帰しました。
順風満帆とはいかないライター生活
仕事復帰したとはいうもの、順風満帆とはいきませんでした。その理由は2つです。
ひとつは、体調が安定せず、仕事量を増やすことができなかったこと。日により、やる気が湧かなかったり集中力が続かなかったりしたので、1日1~3時間くらいしか働けない日々が続きました。
もうひとつは、フリーライターとして仕事のノウハウがほとんどなかったことです。「文章を書くのが好き・得意」という理由でフリーライターになったので。依頼通りに文章を書いたり、依頼を受注したりする方法がわからず、思うように仕事を増やせなかったんです。
軌道に乗ったのは仕事復帰して2~3年後
フリーライターとして、順調に働けよるようになったのは、仕事復帰して2~3年経ってからです。
この頃になると、体調が回復し、半日以上安定して働けるようになりました。疲れやストレスが溜まると、がくんと体調を崩すこともありましたが。数日休めば元に戻ったので、余裕を持って予定を組めば、仕事量をこなすことができるようになったんです。
また、「フリーライター業」にも慣れ、新規の取引先を開拓したり、インタビュー取材にチャレンジしたり、仕事の幅を広げていくことができました。
仕事復帰してから5年後の生活
現在は、大きく体調を崩すことなく、仕事を楽しみながら生活しています。
いまの働き方は、作業療法士時代よりも収入が低いです。ですが、家事や育児に時間をたっぷり使え、趣味も満喫できています。
仕事の合間に好きな動画を見ながらおやつを食べるとか。子どもの休みに合わせてどこで何をしようか計画するとか。そうした自分の楽しみにも時間を費やせるいまの生活が、とても楽に感じています。
また、近いうちに、うつ病の通院治療が終了する予定です。この5年間は、体調を崩すこともありましたが、少なくとも「就業困難」の状態にはなりませんでした。
結果論ですが、新たな働き方を選択したのは、自分にとって良い選択だったのではないかと思っています。
体調を崩さなければどうにか働ける
ずっと会社員だった人からすると、ほかの働き方を選ぶのはとても難しく感じられます。働くイメージが湧かないので、不安な気持ちが先行するからです。
しかしながら、体調さえ崩さなければ、会社員でなくとも働くことができました。
再就職に失敗の予感しかしないなら、可能性が未知でも別の働き方を選んだほうが良いかもしれません。
「体調を崩さず働ける」
うつ病からの仕事復帰は、これに尽きるのではないでしょうか。