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日本酒好きが蔵人になってわかったキツいこと

日本酒を飲むのが好きだからといって、日本酒造りに向いているとは限りません。

“体力的に向いておらず、体を痛めてしまった。”

“もっと華やかな仕事だと期待してたのに、地味で思ってたんとちゃう。”

というような経験談を耳にしたこともあります。

そこで今回は、
『日本酒酒好きが蔵人になってわかったキツいこと』
と題してこの2ヶ月間の蔵人生活を振り返ってみます。

①アカギレ
 →シンプルに痛くてキツい。

洗い物が多い上に、私の蔵は素手の作業も多く、原料に香りをつけないためにハンドクリームも禁じられています。これは知らなかった!

②もろみの香りが香ばしい。
 →日本酒が飲みたくなってキツい。

日本酒好きとしては1番キツいかもしれないこの問題。しかも色々な種類の香りを嗅げてもどかしい、そして幸せです。

③米を蒸す香りが香ばしい。
 →お腹が空いてきてキツい。

またしても香りの問題です。
基本蒸すのは午前中なので、早よ昼飯食べたくなります。
日本の米は世界一!

④先代の奥様が蔵人を労い、
 差し入れや手料理を振舞ってくれる。
 →ボリュームも中々。お腹パンパンでキツい。

予告なしにいただくので、自前の弁当を準備しないということもできません。
③、④のコンボの攻撃力の高さといったらもう。
でも、毎回美味いっす。全部食べます!
ありがとうございます!

④シルバーさんの方言が時に外国語に聞こえる。
 →翻訳できずキツい。

同じ県の出身のはずなのになぁ。なぜなのか。


大体こんな感じです。

…お察しの通り、今のところ本当の意味でキツいと感じることはありません。
(アカギレも手袋装着である程度克服!)

振り返ってみると、それは蔵の雰囲気の良さに起因するのかもしれません。
私が勤める蔵は、基本的に明るい空気が流れていて、悲壮感がありません。
新入り、しかも異業種から参戦した身としては
とてもありがたいことです。
そして、蔵の良い雰囲気は良いお酒に繋がると信じています。

蔵の皆さんに感謝しつつ、
今日も美味しいお酒をいただきます。
皆さんも良いお酒をー。


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