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オペラ

ウィーンに行った際に、私はオペラデビューを果たしました。今日はその時感じたことについて書きたいと思います。

初めてオペラというものを見ましたので軽く感想から述べたいと思いますが、とても感動しました。どれくらい凄かったかというと、連日の鉄道移動により疲労困憊の中、3時間半立ち見で劇を見るのですが不思議と目が離せないんです。途中にある10分くらいの休憩に入った瞬間気を失うように眠っていたくらい疲れていたのですが、それでも劇中は目が離せませんでした。
それほどに小細工なしに自分が培ってきたものを表現する姿は美しかったです。

さて、そんなオペラを私はある1つの思いを抱きながら鑑賞していました。それは、この人たちはいったい何を求めてオペラをしているのだろうということです。
就活でいうあなたは「何がしたいのですか?」という質問にあたるものでしょうか。彼らの演技には何か訴えてくるものを感じ、それが疲れて切っている私ですらも惹き込ませる。その何かはいったいなんなのか探りながら私はオペラに浸っていました。

結論から申しますと、分かりませんでした。その人たちがこの世の中に、私たちに何を訴えているのかは一度のオペラでは掴むことが出来ませんでした。
しかし、彼らが何故オペラを続けているのか。その理由は分かりました。スタンディングオベーションが起きた時に。カーテンコールと言われるものが行われている時に。
それをフローと言えばいいのか、ゾーンと呼べばいいのか分からないですけど、アドレナリンが爆発してとてつもない達成感の中にいることは想像できました。サッカーにも似たような瞬間があるので少しは理解できます。
最近読んだ蜜蜂と遠雷という小説にも、ピアニストにはあの瞬間というものがありあれを味わってしまうと病みつきになってしまうみたいです。
きっと彼らもその瞬間を味わうために日々鍛錬を積み、毎日プレッシャーと闘いながらもオペラを続けているんだろうなと思いました。

そこで。
果たして私たち就活生はどうでしょうか。就職というイベントを目の前にしてそうした瞬間を求めることを少なからず妥協していないでしょうか。私の実感ベースですが、「世のため」「社会のため」「誰かのため」に〜をしたいという動機を掲げざるを得ない状況になってしまっている人が多いような気がします。正直まだ社会の為にという言葉がイメージ出来てないにもかかわらず、そうした方が企業受けがいいからという理由でなんとなく言わざるを得ない状況になってしまっているような気がします。

ただオペラをみてあの瞬間を求めるという行為はものすごく素敵であったこと。そして一見自分のためにしているようですが、見る者に感動を与え人のためになっているということ。そして、就職(仕事)にも同じような瞬間を求めても決して悪くないということを感じました。

就活をしていて日本の就活生は特にこういった想いを全面に出している人は少ないと感じた為、伝えさせてもらいました!
自分の求めるものをもっと素直に求めていいんじゃないかと。

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