就活②
私事ですが先日、研究発表を終えたのでその記念に今日はちょびっとだけ理系チックな視点から就活について思う事を書いていきたいと思います。
研究内容とも少し被っている、2年生くらいの時に訳もわからず読まされたこちらの本を参考に述べていきたいと思います。
生物体は平衡状態へ向かっている
「自然界で進行しているあらゆることは、世界中のそれが進行している部分のエントロピーが増大している事を意味しています。したがって生きている生命体は絶えずエントロピーを増大しています。」
エントロピー・・・秩序の度合い
平衡状態・・・簡単に言えばコーヒーと牛乳を混ぜて時間が経ちコーヒー牛乳になった状態の事です。
上の文章については難しいので深く考えずに前提として捉えてください。笑
これについて就活も同じことが言えると思っています。
はじめはよく分からなかった就活もこの時期になってくると当たり前のように着るようにリクルートスーツ。先輩社員や周りの人の話を聞けば聞くほど似通ってくる志望動機や就活の動き方。周りがやっているからという理由で焦りとにかくOB訪問の回数を重ねるような人も増えてくるんじゃないでしょうか。こういったことから私は就活というイベントも進むにつれて平衡状態に向かっていると言えると思います。
では、平衡状態に向かっていくと最後はどうなってしまうのでしょうか。
自力では動けない死んだ塊になる
「生きていない一つの物質系が外界から隔離されるかまたは一様な環境の中に置かれるときには、普通はすべての運動がいろいろな種類の摩擦のためにはなはだ急速に止んで静止状態になり、電位差や化学ポテンシャルの差は均されて一様になり、化合物をつくる傾向のあるものは化合物になり、温度は熱伝導により一様になります。その挙句には系全体が衰え切って、自力では動けない死んだ塊になります。目に見える現象は何一つ怒らない或る永久に続く状態に到達する。これをエントロピー最大の状態と呼ぶ。」
と書いてあります。先ほどのように就活が平衡状態に向かっているのならその先に待っているのはとんでもないものですね。やばいです。
そして言うまでもなく死んだ塊になるのは私たち就活生です。会社でも就活というイベントでもなく私たちという個人の塊が死にます。そしてなにより自力では動けないというフレーズが響いた人は少なくないんじゃないでしょうか。これだけAIによって仕事がなくなると言われている世の中、どの会社でも求める人物像にあげられる主体的にという言葉。自力では動けない存在になってしまったら働く場所がなくなってしまう事が分かります。
では平衡状態に進んでいる就活の中でいったい何をすればいいんでしょうか。
生物体は負のエントロピーを食べて生きている
「死の状態を意味するエントロピー最大という危険な状態にならないようにするための唯一の方法は、周囲の環境から負エントロピーを絶えず取り入れる事です。」
負エントロピーとは実際的にはどういうものかという説明は長くなるので省きますが、簡単に言うと私たちが生きていくために必要な食べ物などが負のエントロピーという事です。カロリーというエネルギー表記されるのでイメージしにくいと思いますが、生物は食べる(負のエントロピーを取り入れる)事によってエントロピー最大の状態を免れ、生きる事が出来ています。
では就活で言う負のエントロピーとは何なのでしょうか。エントロピーというものを周りの人間と同じことをするようになることとします。そして平衡状態に近づくにつれて自分の意思で動くことが出来なくなっていく事が分かります。だとすれば答えは単純です。自分の意思で考え、周りとは違う事をするのが負のエントロピーだという事です。もちろん良い意味で。
自分の意思で動き続けること(負のエントロピーをとりいれる)によって、自力では動くことのできない状態(エントロピー最大の状態)を免れる。
これが大切なんだと思います。これさえ出来ればAIに仕事が奪われる心配なんてしなくて良い人材になる事が出来ます。
ものすごくシンプルで当たり前のことを言っているようですが、今の就活のシステム上どうしても周りと一緒の事をしていた方が無難に思えてしまいます。そして終わってから気付いてしまうんです。そういうものは。
なので一旦、この時期に周りと同じことをしていたら(自分の意思があるかってのが大事なんですが)どうなるかってのを考えるいいきっかけになってくれればうれしいです。
最後に少し言葉を変えますが「周りに流されないでほしい」これが最大のメッセージなります。
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