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目的意識

今日は昨日に引き続きコーヒーバリスタの方の話です。本当はこっちの方が伝えたい内容です。ちなみに昨日した話は以下のようなものです。

かなり前にプロフェッショナルの流儀かなんかで見た時の記憶で名前も分からないのですが、コーヒーバリスタの方のお話です。
その方はコーヒーの魅力を世の中の多くの人に伝えたいという想いがあり、様々な活動をしていました。しかし、なかなか伝わらない。そんな現実がありました。
そこでその方がとった行動は、世界大会に出るという事でした。
「コーヒーの魅力を伝えたいただの人と、世界一のバリスタが伝えるコーヒーの魅力はイコールじゃないだろうと。」
そう考えたみたいです。コーヒー自体の魅力は変わらないのに、誰が伝えるかで伝わり方が変わる。ものすごい納得感を得た記憶があります。

今日話したい事は目的についてです。目標と目的って何が違うのか。
このバリスタの方がものすごい分かりやすいと思いますので、ここで説明します。
ここでは
目的:コーヒーの魅力を多くの人に伝える
目標:世界一のバリスタになる
であることが分かります。
あくまでその人がやりたい事は目的にあり、目標は目的を果たすための手段であることが分かります。故に目標はゴールも分かりやすく、達成したか否か判断しやすいですが、目的というものはどこがゴールなのか設定する事が難しく成果の定量化も難しいものです。

他にも例を挙げますと、なでしこジャパンです。
彼女たちはワールドカップで優勝し、世界一の称号を手にしました。にもかかわらず、ほとんどの人がその後も変わらない熱量でサッカーに取り組んでいます。それは彼女たちには女子サッカーの魅力を広めるという目的があり、そしてその目的をみんな理解しているからです。あくまで、ワールドカップ優勝は目標であり、目的ではないのです。

なんでこんな当たり前の話をしているかというと、私たちの世代は目的意識を持つ事が苦手だと感じているからです。滅法弱いです。
特に体育会のようなスポーツ競技を行ってきた人たちは目的意識を持てている人が少ないと思います。その理由としては、目標があらかじめある状態がほとんどであるからです。
本来であれば目的があって、それを果たすために目標を設定するはずなのですが、多くの場合所属チームには「日本一」のような分かりやすい目標がすでにあると思います。その為に目的を考える機会を失いがちなんだと思います。

もしかすると、部活動として活動しているうちはこの目的意識を持つ事の重要性はなかなか感じられないかもしれません。
しかし、こうして部活を引退し学校も卒業しこれからも少しの間は就職もしない状況になった私は、目的意識の重要さに気づきました。
世の中に対する目的意識を持っていないと、何をすればいいのか分からないんです。
facebook創業者のザッカーバーグも目的意識についてこんなことを話していました。

「When our parents graduated, that sense of purpose reliably came from your job, your church, your community.」 

これからの社会は自分で目的意識を生みださなくてはならないという事です。会社が与えてくれる時代は終わったのです。きっと、この目的意識が曖昧な状態でいると俗にいうAIに仕事が奪われることになってしまうんだと思います。

だからぜひ、明確な目標が設定されている組織で活動している人は目的について考えてほしいです。
なんでその目標を達成したいのか。
何の為にその目標を立てたのか。
そこに意義が見いだせれば、それは立派な目的となって社会に対しても適用できるものだと思います。
今の私のように、何もない状態から目的を見出す事は結構大変です。

大切な事は2つで
・目的を自分で設定する事
・目的→目標である事を理解する事

目的を自分で見出さなくてはならない世の中で生きていく世代だからこそ、早いうちに目的意識を持てるようにしたいですね。
自分自身そうありたいと切実にそう思います。笑

宜しければサポートお願いします。今後も海外でサッカーしていくための活動資金にさせて頂きます。