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『テーチョネーター』

YouTubeを始めて4年目になる。未だチャンネル登録者数330人のザマ。

早く収益化したいが万策尽き果てたような空虚な倦怠感を引きずる。そんな毎日に嫌気がさし始めた今年2月のある日、オレは思い立った。「システム手帳を使ってなにかできないか?」

デスクの棚の上に置いてあった『円谷プロ40周年記念レザーシステム手帳』を手に取ってページをめくった。十年以上前の日記やメモの数々が目に飛び込んでくる。「良し!これで動画を撮ろう!」

https://www.youtube.com/watch?v=G8U8-QDqcpo

そして新しいシステム手帳『ロロマクラシック(ブラウン・リング径30mm)』を購入し、いろいろなリフィルをセットアップして「あーだ」「こーだ」と悪戦苦闘中。

自己管理や叶えたい夢の実現に使われる印象が強いシステム手帳。

無い知恵を絞ってYouTubeのネタを捻り出すことができればズバリそれこそがオレのクリティカルな最強の使用法だ。

手帳使いの名人たちに憧れて目の前のロロマクラシックを睨みつけ、ペンを握ってうんうん唸っているのだが…

…やっぱりオレはアホなのだ。書くことが何も思いつかない。
『好きやねん』が『好っきゃねん』に変化するのであれば『アホやねん』は『アッフゃねん』に変化するはず。

『やっぱアッフゃねん!』

一発ギャグだ!

すかさず手帳にメモる!

『ババーンババア』
『道路ああ通法』
『茶道忍者隊マッチャマン』
『セガアハーン』

次から次へと湧いて出てくるダジャレやギャグを勢いに任せて手帳にメモった。

こういうのは昔から得意だ。このギャグセンスこそがオレの真骨頂だったはずだ。

瞬間的に膨大な記憶を遡って小学2年生のオレと対峙した。彼は優しく微笑んでうなずいた。

幼少期には『8時だョ!全員集合』や『オレたちひょうきん族』を見て爆笑していたけれど、今思えば幾多のバラエティー番組に登場する数々のギャグも元を辿ればこのようなものだったのかもしれない。

手帳を持て余していたオレはメチャクチャ嬉しくなってタバコを咥えベランダへ出た。初春の夜風が涼しい。

『ギャグ手帳』。逆に言うとこんな使い方もアリなのか。

https://www.youtube.com/watch?v=bfcwB5wHsIY

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