失敗をしながら成長する

秋の異動や転職、中途入社などで初めてのジャンルの仕事を目の前にしている方も多いかと存じます。
前任者がいない等で十分な引継ぎもなく何から手を付けていいものかと迷っている方もいるかもしれません。
原始時代より高度複雑化した仕事ですので、席に着いたその日から心手期せずして出来るようになるなどと周囲も本人も期待してはいけません。
下薗先生に聞いた話では、脳が新しい事を完全に覚えるには40回のトライ＆エラーが必要だそうで、10回や20回失敗したところで、それを教訓に同じ失敗をしないようにしているのなら叱ってはいけません。励ますべきです。
急がば回れということわざもあります。
新しい仕事に就いたならば、前任者の引継ぎ資料などだけに頼ることなく、自分に関係のある法令や例規通達、社則などの根拠をじっくりと調べてみましょう。
けっこう危険な塀の上を歩いているような状態というものはあるもので、法令等を知らなかったり自分の甘い考えがもとで犯罪側に転げ落ちてしまう事があるのです。
根拠を調べ、自分なりに考えて実行に移す前に「～のようにします」と上司に企図を説明しましょう。明らかに間違っていたり経験上問題が発生する恐れがあればアドバイスをいただけるでしょう。
調べもせずに１から10まで教えてくださいというのは論外ですが。