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エッセイ

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人生の話、フリーランスの話、広告コピーの話まで。TAGOの日々のできごとや考えを綴った文章。
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#子育て

俺のスーパーマリオブラザーズ

昨日のニュースを見ただろうか。 ユニバーサルスタジオジャパン内に2020年夏オープン予定の新エリア「スーパーニンテンドーワールド」の内容が一部発表された。 アトラクションの一つである「ハテナブロック」は、実際にゲームの中に入り込むような革新的なアソビ体験ができるらしい。自分がマリオになった気分でエリア内のコインを集めたりするのだという。なんだか内容はまだフワッとした感じだけど、童心と冒険心がかきたてられたのは確かだ。 ただ、あの「?」マークの箱の名はハテナボックスだった

一行の手紙

サンタクロース、実は親だった。ガーン。 それは、誰もが子供の頃に経験する、大人への通過儀礼だ。 先日、「サンタさんって、お父さんとお母さんなんでしょ?」と8歳の息子から言われて「うっ」となったことを記事にしたのだけど、 その中で、息子は、“神秘と現実のはざま”にいて、今年はサンタクロースへの手紙すら用意していないと書いた。 息子の衝撃的な発言から約一週間後。 急展開があったので、子育ての記録的な感じで記しておこうと思う。 クリスマスイブイブの23日のことだった。

カフェで小さな天使に会った話。

つい先日、カフェで仕事していた時のことである。 突然、店内のどこかで、赤ちゃんが泣きだした。声の方向に目をやると、母親がその子を抱きかかえて必死にあやしていた。泣き声はしばらく続いた。なかなかのボリュームでカフェ全体に響き渡っていた。店内に流れているジャズ系のおしゃれBGMが全く聴こえないほどだった。 「おい、小五郎。きみはいったい何が悲しくて泣いているんだい。名前も性別も知らないが、きっときみの名前は小五郎だ」 そんなことを思っていると、ついさっきまでPCに向かって書

「七つまでは神のうち」という言葉が、気づかせてくれること。

「ねえ、お父さん」。今日だけで三十回以上は聞いたこの台詞。小学生になってから二回目の夏休みを迎えている息子は、自宅を仕事場にしている父親に、ことあるごとに構ってほしいと近づいてくる。 この前買ったばかりのTシャツがもう入らないという。信じられないような速度で、子どもは大きくなっている。それこそ、襟の丸いシャツを着て幼稚園に通っていたのが昨日のような気さえする。最近では、一人でできることも増えてきていて、「ああ、もうこんなこともできるんだなあ」と日に日に成長する姿を目の当たり