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テンポの話。

テンポの話。
テンポの良いものが好き。
音楽はもちろん、映画、ドラマ、特にマンガや小説。
作品には何でもリズムがあって、リズムを大切にしてるモノが好き。
法則は見つけられていないけど、それは必ずある。

音楽の場合、ここで言うテンポとは所謂速さのことではなくて、
どちらかというとセットリスト(曲順)や曲の長さ、MCのこと。
構成ですよね。そういう意味ではどの作品も同じ。

テンポが悪いととても疲れる。
集中力が途切れてしまう。
なかなか入ってこない書物とか読んだことないですか?
それは概ねテンポが悪いのだと思う。

よくあるのが洋書。
海外語が堪能でない限り翻訳したものを読むわけですが、
それのテンポが悪いことが多い。だから疲れる。
若い頃は気づかなかったけれど、今はそういうことだろうと落ち着いた。
最近は古い有名なものなんか改訂版が出ていて改善されている場合も見受けられる。

マンガでいうと台詞が多くなりすぎるとテンポが崩れる。
我らが井上雄彦先生がよく取り入れる手法、絵も擬音もすべて排し何ページかに渡り絵だけで表現する時がある。
あれは感動ものだね。漫画家の頂だと思います。
最近読み始めたブルージャイアントの石塚真一先生も同じ手法を使う。
『音』を題材にした作品であれをやるのはホントに凄いと思う。
何度それに泣かされたことか。
当然スラムダンクなら試合、ブルージャイアントならライブ。
テンポが絶対大切な場面でそれが出てくる。
言葉が消える瞬間には感動が同居してますね。

小説でそれはできないけど、リズムはある。
言葉も音であって、リズムがある。
余談
今書いててふと思ったのだけれど、生まれつき耳が不自由な人は活字を我々とは違う捉え方してるのかな。そこはどんな世界なんだろう。今僕が音を失ったとしても、それは体験できないのだろうね。

映画やドラマ。
特にコメディータッチのものはリズムが死んでいると観ていられなくなる。
コメディーはテンポが大切なんだね。

ああ大切なものを忘れていた。
お笑いもテンポだ。
特に落語や漫才。
僕はお笑いが大好きでかなりリスペクトしていて、自分の音楽にも取り入れようとしてるのだけど、上級者が使うテクニックがある。
わざとにテンポを崩すんです。
これは賭けに近いアプローチだと思う。
その成功例が漫才でいうとスリムクラブ、オズワルド。
テレビ番組にもテンポがあって、特にM-1なんて漫才番組ですから最初からテンポ重視でスタートする。
多くの芸人さんはその波を崩さないよう努力するのにオズワルドは出てきて一旦それをリセットしてしまう。
2019のM-1で…いやこれはかなり長くなる。また別の機会に。

勇気の要ることです。
自信がないと出来ないことだと思います。
音楽イベントでも似たようなものがあって、僕はオズワルドみたいにできないなあ。
いやはや、やっぱりお笑いから学ぶところは多いです。

あ、落語ならぶっちぎりで立川志の輔さん。
まあ志の輔さんはほかにもたくさんテクニック使うのでそれもまた別の機会に。


で、音楽。
弾き語りは自由で決めごとなく進めるのが理想。
ではあるけれど、それは名前の通っているプロの方だけに言えるのではないかな。
あるいは普段バンドやってる人がたまに弾き語りやる場合。
たまにダラダラしたステージ観るのもファンは嬉しいだろうね。

たぎり屋は多くの場合きっちりセットを組んで行きます。
最初から最後までテンポを崩さないように考えて行きます。
さっきも言ったように速さのことではない。ゆっくりな曲もやります。
それをどこでいれるか、それが大切。
MCも然り。
家やスタジオで、本番の会場のノリを予想してセットを組む。
当日ステージに上がるまではそれがどんななのか分からないので、あくまで予想。
大きく外す時も往々にしてあります。
最近はその場の空気を察してセットを変えることもできるようになってきましたけど、まだまだ素人。
ある程度は決めて行かないと。
場数が大切なんですよね。

たぎり屋音楽なんてまだ、やってる音楽自体がテンポのいいものなので容易ですが、
弾き語り界隈ではしっとりした歌モノを演奏される方も多いので、このテンポがよけい大切。
僕がハマらないミュージシャンて、たぶんこれがあまりできてないひとです。
自分もステージに上がる身ですから、マンガや映画に比べて少し厳しめ視線だと思います。
逆にそれが出来ている諸先輩方に僕が一番相談する事柄もこれについてです。
凄いのはやっぱりゆんちゃん、尹ROCK嘆。
あとスー兄。藤田スープレックス氏。

結局そういう人のライブにはお客さんが集まります。
誰もが無意識に感じてるんだろうね。テンポ。
良い音楽やってるはずなのにお客さん来ないなあってミュージシャンの方、一回テンポ見直してみて。

まあすべてにおいて言えることは。
『つめこみすぎ』が良くない。テンポが悪くなる。
弾き語りあるあるですね。
マンガでも映画でもこれはある。

表現にはリズムが大事。
さてこの随筆はどうか。
完全につめこみすぎですよねwww

書いてたらあれもこれも思いついてきて整理が追いつかなくなる。
これでもかなり抑えたんですw
この記事に派生して、あと3本くらい記事が書けそうw
今後もう少しライトな文章に改善していきま~す💕

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