さぁ、踊ってみませんか?
1.ダンスで何かが変わった!?
私は今までダンスとは縁のない人生を歩んできたのですが、
先日ふとした機会からダンスをするという機会に恵まれました。
それはパーキンソン病の患者さんに対して「ダンスを一緒に踊ろう」と働きかける活動に参加した時の話です。
パーキンソン病というのは一言で言えば「原因不明で神経が徐々に弱り、身体を動かすのが次第に難しくなっていく病気」のことです。
身体が硬くなったり、手足が震えたり、歩く時に小幅になって転びやすくなったりなって身体を動かすのに不自由に感じているパーキンソン病の患者さん達が、
あら不思議、ダンスとなるとスムーズに身体を動かすことができるようになるのです。
そんななかなかユニークな活動をしているダンサーの皆さん達と、
今回自分もダンスに一緒に参加させて頂きながら、「なぜダンスがパーキンソン病の患者の身体を動かすのか」について考えてみました。
それは「楽しさが先に来ているから」ではないかと私は思います。
2.ダンスは生きがいを与える
同じ運動をするというのでも、リハビリなどと違うと感じたのは、
ダンスで身体を動かすのは、動かそうと思って動かしているというよりかは、
楽しいことをやっていたら、気がつけば身体が動いていたという感じだということです。
はたからみれば、やっていることは同じ全身運動なのかもしれませんが、
その「全身運動」という結果をもたらすまでのプロセスはリハビリとダンスとでは異なっているように思います。
そう言えば、パーキンソン病では表情が乏しくなることも特徴の一つです。
またパーキンソン病において枯渇する「ドーパミン」という神経伝達物質は、別名を「やる気ホルモン」とも呼ばれ、「意欲」の形成に一役買っているとされています。
要は楽しいと感じるプロセスを通じて、生きがいを取り戻すことがパーキンソン病には必要だということで、
ダンスにはそれをさせる何かがある、ということなのかもしれません。
3.人生には「楽しさ」が必要
ただこのことはパーキンソン病の人に限らないなとも思いました。
私達は生きていて心底「楽しい!」と感じられる出来事に出会えているでしょうか。
考えてみれば、なかなかそういう出来事は多くないかもしれません。
しかしワクワクすることや、何かに挑戦して自分を成長することなどと同じくらいに、
「楽しい」と感じる行為は生きていく上で大切な要素なのかもしれません。
皆が皆、ダンスでそれを感じることができるとは限りませんが、
人生における「楽しさ」を考える上でヒントになる経験であったように思います。
さて、自分は何に「楽しさ」を感じるのでしょうね・・・。
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