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薬と借金の共通点

1.薬の本質ってなんですか?

皆さんにとって「薬」とはどういうものですか?

悪くなった身体の調子を整えてくれるもの?

いざとなった時に飲めば自分の病気を治すよう働きかけてくれるもの?

はたまた定期的に飲んでおくことで将来の病気を予防してくれるもの?

一方で、気をつけて使わないと副作用が出てくる毒と紙一重のものという慎重な姿勢の方もいるかもしれませんね。

私にとっての薬というのは、本質的には自分の健康問題を肩代わりしてくれる外部物質」です。

・・・なんだかわかりにくい表現でしょうか。

でも特に大事なのは「肩代わりしてくれる」という部分です。「肩代わり」とはどういうことでしょうか。


2.薬と借金って似ていませんか?

「肩代わり」を辞書で調べると、「《駕籠(かご)かきが担ぐのを交代する意から》人の債務などをかわって引き受けること」と出てきます。

「肩代わり」という言葉で一番よくイメージされるのは「借金の肩代わり」というフレーズではないでしょうか。

この言葉に象徴されるように、要するに「肩代わり」というのは、「自分では問題を解決していないけれど、別の何かによって当座のやりくりをしている状態」だと言えると思います。

薬の場合にもこの「借金の肩代わり」と同じ構造が当てはまると私は考えているんですね。

薬における自分では解決していない問題というのは、言うまでもなく「病気」のことです。

言い換えれば、薬というのは「病気である自分の問題をとりあえず先延ばしにさせる外部物質」と言えるかもしれません。


3.薬の本質を踏まえた上でどうすべきか

だからといって、薬が病気をごまかす悪いものだと言いたいわけではないですよ。

今まで気がつかなかった自分自身の中にある病気につながる問題に取り組むというのは大変なことだし、苦労もかかることだと思います。

その問題を何とかして解決しようと奮闘している間に、とりあえず問題を肩代わりしてくれる薬というのは、私達を確かに助けてくれる存在だと思います。

問題は「薬を飲んでいる状態ですでに問題は解決した」と誤認してしまうことです。

それではまるで「借金」をして経営の問題は解決したと安心しているブラックな会社と同じような構造です。

そうした会社がその後どうなるか・・・想像に難くないでしょう。

これは薬だけではなく、サプリメントなどその他外から与える物質全般においても当てはまる話です。

雪だるま式に借金が増えていき倒産する会社と同じ末路にならないように、

薬は一時的に自分を助けてくれる存在としてわきまえながら、

本来の病気の問題へと取り組むのを忘れないようにしたいものです。

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