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急に病気がピタッと治るイメージを持たない

1.本当の病気の治り方

難しい「病気」を治したいと願っている

すべての人に伝えておきたいことがあります。

それは本当の「病気」の治り方です。

特に長年ずっと付き合ってきてなかなか治らないというような持病はどのような治り方をするものでしょうか。

風邪や怪我のような急性疾患であれば「治った」と呼べる明らかなタイミングはあると思います。

急に始まった病気は急に治ったとしても不思議ではありません。

しかしずっと付き合ってきた病気がある事をしたら急に治るということはまずありません。

急に治ったのだとすれば、それはおそらく急に治ったように感じるだけであって、

おそらくは対症療法に過ぎず、その治療の効果がなくなればまた元の状態に戻るだけであって、それだと本質的に治ったとは言えません。

長年ずっと抱えてきた病気の治り方は、「じっくりと取り組んでいたらいつの間にか治っていた」というものだと私は思います。


2.風邪のように病気を治すべきではない

なぜそのように思うかと言いますと、

病気とは、症状とは自分自身の表現型という立場に立てば、

長年抱え込む病気になるにはそれ相応の必然的な原因が存在するからです。

そしてその原因は単一ではなく、複数の要因が複雑に絡み合って作られてきたものです。

それが治ったという状態に至るまでには、複雑な要因をゆっくりと紐解いていく作業が必ず必要になるはずです。

そうでないというのなら、自分という存在は何かをすれば一瞬ですごくなれるという逆のパターンも存在するということになりますが、

すごくなるプロセスに王道はありません。どのすごい人も皆、一つひとつやるべきことを積み重ねていってすごくなっていきました

それなのに病気を治すというすごい行為は、何か適切な治療を受けさえすれば元の自分に一気に戻れるような気がするのはおかしくはないでしょうか。

風邪は最も私達の身近な病気の一つですが、

これが治るイメージの延長戦上で病気が治るイメージを捉えるとしばしばよくないことが起こります。

そのようなイメージで治っていかない自分に対してストレスを感じ続けてしまうことになりますし、

自分でゆっくりと紐解いていく作業ではなく、この複雑に絡んだ問題を一気に解決してくれる救世主のような存在を自分の外にも求めてしまうことも弊害です。


3.病気は治すのではなく、整えるもの

そもそも風邪が治るというのも「病気が治る」というイメージで捉えること自体がよくないのかもしれません。

風邪は言わば自己システムの過剰適応です。

治っているのではなく、頑張っているのです。

頑張らないと問題が解決しないほどに身体が秩序を乱されてしまっているからです。

私達が病気に対して考えるべきことは、風邪が治ることのように病気を治していくことではなく、

病気という自分の秩序が乱された状態に対して、頑張りを認めて、その頑張りが適切に着地できるように環境を整えて、

再び秩序を取り戻していくようなイメージの下で病気と向き合うことなのではないかと私は思います。

病気とはやっつけるべき敵ではなく、

整えるべき自分の頑張った状態だと捉えるところからはじめてみませんか。

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