眠くて眠くてしかたがない時の対処法
1.「眠る」というのは大事なことだけど
世の中には眠れずに困る人が多いと思いますが、
一方で眠くて眠くてなかなか活動ができないという人もいらっしゃると思います。
全体の傾向としては比較的若い人に多い悩みではないかと思います。
一方で「寝る子は育つ」という言葉もあるように、「寝る」ということには良い側面もあります。
赤ちゃんにとっては「寝る」のが仕事だという言われ方さえしますね。
それもそのはず、眠ることには成長ホルモンを分泌させて成長を促す効果をはじめとして、
老廃物を洗い流す効果、記憶力を高める効果、ストレスを和らげる効果、自律神経を整える効果など様々な良い効果があるのです。
けれども、そうは言ってもある程度大きくなってきても、眠くて眠くて仕方がないというのは困りますね。
そんな人にまず真っ先にやってほしい行動があります。
2.眠気が出てくる意味って何?
それは「糖質(炭水化物)の多い食事を一旦止める」ということです。
実は眠気のメカニズムは複雑でわかっていないことも多いのですが、一つ血糖値が乱高下することが眠気の誘導に関わっているという説があります。
先程述べたように、眠るという行為には「老廃物を洗い流す」という目的があります。
糖質(炭水化物)は即効的なエネルギー源なのですが、たいして運動していないにも関わらず大量のエネルギーをつぎ込むとそれを持て余してしまうんですね。
そのエネルギーは多くの場合、脂肪として蓄積されることになるのですが、
使い切れなかった場合に身体にとってそのエネルギーが有り余っている状態は言わば臨時の状態です。
その臨時の状態をうまく元の状態に戻すために、眠気が誘導され有り余るエネルギーが処理されているという考え方があるんですね。
・・・まぁ、それはあくまでも仮説なので、本当のところはわかりませんが、
いずれにしても糖質を控えると少なくとも食後の眠気が抑えられるというのは稀でなく観察される事実です。
ところが、だからといって糖質を控えたら、夜も眠れないのかといったらそうではなく、むしろ夜はぐっすりと眠れるというのが面白いところです。
糖質を控える作業は眠気を抑えているというよりは、「人間本来の眠気のリズムに戻している」と考える方が納得がいきますね。
逆に言えば、夜でもないのにしょっちゅう眠くなるという人は、糖質によって眠気のリズムが見出されているという可能性があるわけです。
3.備わったシステムを大事に使っていこう
ちなみに「糖質(炭水化物)」を控える行為は、不眠の人にも有効です。
なぜかと言いますと、不眠の原因の多くはストレスが多すぎることがあるからです。
眠る行為には「ストレスを和らげる」効果もありましたよね。
一方で「眠くて眠くてしかたがない」という悩みが若い人に多いのに対して、
「どうしても眠ることができない」という悩みは比較的高齢の方に多い印象があります。
ということはもしかしたら「眠気」という人間の身体に備わったデフォルトのシステムが、
若い頃にむたみに酷使され続けた結果、年を取ってきた際にそのシステムを使い込みすぎて使えなくなるという流れがあるのかもしれません。
眠気は素晴らしいシステムですが、むやみに駆動させ続けることなく、
人間の持つシステムを大事に使っていきたいものですね。
そのために糖質(炭水化物)の摂取を適量にする方法は基本的におすすめです。
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