見出し画像

まず、やると決める

マレーシアのクアラルンプールから、タイのバンコクへの移動中に書いています。マレーシアで協業しようとしてる会社や、タイでも一緒にできそうな方々、先日は沖縄の方々とも話してました。当然ですが、各社いろいろな状況やビジネス環境があります。地域によって商習慣も経済状況も生活環境も文化的・歴史的なことも違ったりします。なので、ビジネスの形や仕事そのものもなんだか違って見えてきます。まるで私たちとは全然違くて、なんか交わらない隔たりがあるように感じちゃいますよね。

でも、話してみるとほとんど同じようなことをやってたりします。パソコンもソフトも開発言語も同じ。Slackでやりとりして、XDやPhotoshopやFigmaを使っているし、Reactで開発してます。特にデジタルデザインの領域においては必要なツールってあんま変わらない。もっと言うと、人間の身体的な差も仕事のパフォーマンスには影響しないですよね(もちろんフィジカルは大事ですが)。となると、私たちのように同じような環境を作りやすい仕事においては、ハードウェアとしての身体以外のものが変数として大きくなるわけです。

感情とか、感性とか、思考とか、または非認知能力と言われる人間力みたいなやつです。しかも、正解がないから定義できないんですよね。そんな曖昧なものが一番重要なわけです。

一方で、曖昧だし定義できないからこそ、自分次第で変えることができるものでもある。

僕にとって仕事は楽しいもの。仕事する時間って人生において超長いし、社会とのつながりを持つものだし、有意義な時間がいいし、挑戦する価値があったり、楽しくありたい。そうやって生きれば自分の人生を豊かにしてくれるものだと思うんです。そう思うからそう思うんですね。そう思わないとそうならない。やれると決めたらやれるし、やれないと思ったらできない。やると決めれば前に進む。やれると思って進んでいる人にとっては、一生懸命やった仕事の方が楽しいし、いろんなことが吸収できるし、学びと成長が喜びになっていったりする。

楽しさと成長のスパイラルは、この最初の「まず、やると決める」ところにあると思うんですね。コトに向かうというか。

現代において、能力差に影響のあるものはテックによって淘汰されることが多い。AIの進化でレタッチとか動画編集とかの技術ってすぐ差が埋まるじゃん。だから、まずテクニカルスキルを身に付けよう、っていうのが通用しづらい。だからこそ「プラスの考え方」と「熱量」が大事になる。能力は前提でなく、前提は意識なんだよな、と思います。楽しいと思うから楽しい。できると思うからできる。理想をデザインし、プロトタイピングをし、実装していく。すべての物事は完璧にならないからアジャイルで、ってこれいつものやつか。


本コラムは、アジアを中心に展開するデザイン&テックカンパニー「フォーデジット」の社内報にて連載中のものを抜粋して掲載しています。

▼フォーデジットでは、より良いものづくりに一緒に挑戦する仲間を募集中です。カジュアル面談も行っていますので、ぜひお気軽にご連絡ください!