『塩分6g』

毎月恒例であるが、 早速、 お父さんと食事の計画を立てた。

・ 野菜は カリウムを抜いて食べる。
・ タンパク質は 日にちの間隔を置いて、 筋肉が落ちない程度に 補給する。
・ 塩分は 1日6g を 目標 として 制限する。

お父さんの意志は 鉄である。

今ではもはや、 私が あれこれうるさく言わなくても、 血液検査の結果を見ながらの 話し合いで、 スムーズに 食事の計画が決まる。

今日も スーパーで 病院の帰りに買い物したのだったが、 お父さんは 食べていいもの悪いもの、 早速 分別して くれた。

そして 調理の仕方も聞いてくれた。

「 今月 ゆっくりと 数値を落としていけば大丈夫だから、 歩くとき ちょっとヒューヒューするかもしれないけど、 ゆっくり歩けば 心筋梗塞は起きないから、 大丈夫だからゆっくりやろう！ まだ、 循環器の方は、 心不全のライン ではないから、 先生に褒められる 範囲内だから！」

私がそう言うと、

「 いやちょっと 俺も 塩分の方 気が緩んでた！ 蛋白 もちょっとな！ カリウムの処理はちゃんとするよ！」

とお父さんが言った。

かれこれ 5年 の 阿吽の呼吸である。

そんなわけで話が済んで、 私もお父さんも、 来月の 検診結果に向けて、 気持ちが引き締まった。

お父さん。心不全のラインまで、数値の猶予が0.4しか、ない。
塩分、しんどいけど、控えよう。

そう、伝えた。

やってやるぞ クレアチニン!!
やってやるぞ BNP!!