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万感の想い。

昨日、 お父さんにやっと、 77歳の 誕生日プレゼントを渡せた。

毎年恒例の この『 お誕生日イラスト』、 お父さんが 73歳のお誕生日の時のイラストは、『 復活!!祝!!73歳』 と文字が書いてあり、 痩せた お父さんが 目をギラギラ させながら、 車椅子に乗って ピースしているものだった。

今年は特別なんである。
77歳、喜寿。

お父さんが本当に元気で、 私なんかよりも元気で、 だから 本物のお祝い なんである。

私はいつも、 イラストは4時間で 描けるのだが、 お父さんの誕生日プレゼントだけは、 3日も 4日もかかる。

構図、下描き、ペン、 着彩、 全部全部、 時々の 祈り を込めて 描くからである。

今年は特別だったので、 お父さんが 本当の本当に、 完全復活を遂げた お誕生日だったので、 構図を 考えるのに 4日、 下描きに 1日、 ペンも 光が当たっているように 見せたくて、 一本一本 強弱をつけて 描いた。

魂を込めすぎて、 飲まず 食わずで 描いたため、着彩を やる前に 内臓が痛くなった。

飲んでいるのは コーヒーだけ、 吐いて吐いて、 薬をやっと飲んで着彩に 入った。

着彩は、 お父さんが生まれた 7月、 俳句の季語で言えば 『青嵐』の時期、 お父さんの大好きな 函館の海 と 雲1つない空で 鮮やかに描きたくて、 一気に 仕上げた。

今まで ずっと、 お父さんに、 誕生日 プレゼントのイラストは 描いてきたけれど、 今回のは、 もう本当に特別なので、 お父さんの長寿を祈願して、 命も魂も込めた。

そして お父さんに、 プレゼントした。

我が家ではいつも、 お父さんの誕生日が節目で、 それが1年の始まりなので、 お父さんへのイラストは 額縁に入れて 神棚 に飾っておく。

お父さんにプレゼントして、 やっと 神棚に 飾れた時、 気が抜けて ほっとして、 それからまた、 お父さんが 生きてくれたことが嬉しくて、 嬉しくて 嬉しくて、 お父さんに もう 何万回目かわからないが、 惚れ直した。

今日はもうわけ分からないくらい、 胸がはち切れそうで、 お父さんが大好きすぎて、 もうそれだけでいっぱいで、 何と言うか、 感情の制御が効かない。

ただただ 胸が いっぱいで、 ドキドキ ドキドキして、 お父さんがいることが嬉しくて、 大好きで 大好きで、 わけが分からないのだ。

他に何も考えられないくらい、 お父さん への恋心が、 爆発してしまって、 ただ ドキドキ ドキドキして、 心が、 心臓と肋骨を破って、 飛び出しそうなぐらいである。

また しばらく私は、 この何万回目かの お父さんへの『 初恋』に、 もう メロメロで わけわかんなくなるだろう。

お父さん、お誕生日おめでとう!!

これがどれだけ嬉しいかわかるかい??

77歳だぜ??

お父さん元気だぜ??

ああ、最高だ!!

万感の思い と言ったら、 多分こういう気持ちを言うんだろう!!

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25歳 上の夫(令和5年、77歳。重篤な基礎疾患があります)と私との最後の「青春」の日々を綴ります。

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