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『77歳を迎える父ちゃんへ』

もうじき お父さんは 77歳 を迎える。

今日 YouTube用に、『 77歳 を迎える 父ちゃんへ』 という動画を撮って、 お父さんに見せた。

なぜなら 今朝 お父さんが、
「 俺も 保証された 余命 まで あと3年かぁ!」
などと、 あまりにも とんちんかんな ことを言ったからである。

退院時、 お父さんの体は、 ネフローゼ症候群 という状態であった。

言うなれば、 腎臓の末期で あった。

血管や心臓などの 状態から 総合的に判断して、

『 透析をした方が早く死んでしまう。 腎臓病食 と水分制限で 腎臓の負担を軽減し、 透析をしないで行った方が 長生きできる』

と言った状態であった。

あの 美味しくない 腎臓病食と、 水分制限。

それを守りに 守った。

お父さんの 不屈の 生命力は、 そこで また一歩 二歩と、 どんどん 奇跡を起こしていった。

なんと、『 ネフローゼ症候群』 という 状態が 改善され、『 腎硬化症』 まで 奇跡的に 腎臓の状態が 良好になったのである。

心臓の方も どんどん 数値が下がっていった。
腎臓の状態が良くなったため カテーテル検査ができるようになった。
カテーテル検査の結果、 心臓の三尖弁 の 開胸手術がいらないほど良くなり、 今では 循環器科は、 半年に1回の受診から、 1年に1回の受診でもいいですよ と言われるほど、 状態も数値も 安定して落ち着いた。

そして 先月、 ずっとお父さん の腎臓を診てきた 主治医の ガジ 先生から、
「 もう二度と、 透析が必要な体になることはないでしょう」
という、 仰天するようなお 墨付きを 頂いたのであった。

80歳、 そこを目指してきた 我々であったが、 主治医の ガジ先生は、 半分 真剣に「 いっそ 90歳 目指しませんか?」 という言葉が 思わず 口から出てしまうほど 驚いている。

ネフローゼ症候群 を脱し、 カテーテル検査ができ、 心臓の手術がいらなくなった 時点で、 もう85歳は硬いだろう、 と、 毎月の血液検査の結果を見ながら 私は余裕しゃくしゃく であった。

今現在のお父さんの腎臓は、 慢性腎不全ではあっても、 その悪化の加減は 、ちょっと悪いという毛が生えた 程度の次元なのである。

もちろん ここまで改善されたのは、日々の 腎臓病食や カリウム制限や 塩分制限、 水分制限 などを、 お父さんがきちんと守ってくれているからである。

そして何よりも、 お父さんの生きる気概、 生きていることを楽しむ気持ち、 向上心、 そういった 全てが、 お父さんの強い生命力となり、 お父さんの命を 強靭に させたのだ。

なぜこんなことをいちいち書いているかと言うと、 医学的 に見ても、 お父さんの体の 現実的な 状態から見て、 お父さんは まだまだまだまだまだまだ、 長く生きられる、 細く長く ではあっても、 十分に生きられる、 それを 事細かく お父さんに伝えるためである。

YouTubeの動画だけでは、イマイチ不十分 かなあと思ったからだ。

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25歳 上の夫(令和5年、77歳。重篤な基礎疾患があります)と私との最後の「青春」の日々を綴ります。

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