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7月1日。日暮れを待つ。

令和5年 7月1日。

( 細々とした作業をや待つり、 入浴した。 夕刻、 また 限界 が来て「 怖い」 が始まり、 就寝前の薬と 頓服を飲んだ。 日が暮れたら 保険料の支払いに行かなければならない)

精神の 麻痺を 待ちつつ 夕暮れの 恐怖の檻に わが身ちぢめて

外界に 足を踏み出す 日暮れまで ただ言葉なく 君と ただいる

薄暗き 居間のふたりの 安らかな 音なき時間 それにひたりて

窓からはさやけき 風が やわらかに 暗がりに射す 静かなひかり

( 腕組みをして、 夕暮れ、 うたた寝をする夫。 その存在が、 自分の 現実との 大きな 鎹である。 ただそこにいてくれること。 その圧倒的な 安心感)

やわらかに 風の 心地に 目を閉じる 君を見ながら 呼吸ととのえ

刻々と 薄暗がりが 深くなる 君のやすらぐ清涼の風

夕刻の 肌にやさしき 空気なり 色変わる 雲 君は眺める

全くの 音の 途切れし 日暮れどき それを待つわれ 君に守られ

ゆったりと 電子パイプをくゆらせて ただいてくれる 君に泣きたし

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31字
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25歳 上の夫(令和5年、77歳。重篤な基礎疾患があります)と私との最後の「青春」の日々を綴ります。

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