外見が崩れても生きていくか?キレイなうちに死ぬか?どっちがいい?

私はなぜガンになったのか?

それがわかれば、全てがつながる気がした。人生の意味が分かる気がしていた。だけど、その答えは、なかなか見つからなかった…

抗がん剤は、本当に人間に投与していいのか?・・・ってぐらい健康な細胞を破壊していく。しかも、女性なら特に辛い現実が待っている。

私も想像していたけど、実際、抗がん剤の副作用を経験すると、想像していたのとは全く違った。

例えば、「髪の毛が全て抜ける」

想像では、髪の毛が全部抜けたところでまた生えてくるし、それより体にあるガン細胞を、抗がん剤でやっつけるのが先!!

って思ってた。

でも、髪の毛を自分で剃って丸坊主にしたわけではなくて、薬によって抜け落ちた髪は、なかなか正常には戻らない。なので抗がん剤が終了しても2年以上ウィッグを着用する人もいる、しかも2割から3割の人は元通りに髪が生えないと悩んでいるらしい。

そんなこと全然知らなかった…

すぐに全て元通りになると思っていた…

右胸は手術で全て摘出、リンパの転移も多数。なので脇はエグられるように切除された。もうノースリーブは着れないんだなって思った。(←相変わらず呑気💦)

髪の毛、眉毛、まつげ、右胸のない自分を鏡で見ると悲惨だった。

「ねぇー私、宇宙人やんねん。宇宙人でも私のことスキ?」

鏡にうつる自分の姿は宇宙人そのものだった。ほんとの宇宙人ならうれしいんだけど…姿形だけ、宇宙人で中身が人間なんて、ほんと意味ない。


「どんな姿でもたえちゃんはたえちゃんやん。何にも気にならんけど??
そんな事より早く元気になって!外見なんかどーでもいいやん」

いつも彼はそう答えた。

「こんなのめっちゃイヤ…私はただ生きたいんじゃない!オシャレを自由に楽しんだり、温泉を気にせず入ったり、女性としてキレイでいたい」

命があるだけで感謝。って思うかもしれない。命に感謝せず、「バチ当たりだ!」って言われるかもしれない。

でも私は、ずっと外見コンプレックスで、自分の外見を好きなれず、だからこそ、ずっと努力してきた。それなのに抗がん剤で一気に崩されてしまった。

生理も止まり、肌はガサガサ、身体もやせ細り、女性ホルモンはどんどん減少する。

彼の前ではいつも泣いてた。「自分の姿がイヤだ」って。乳がんがイヤなんじゃなくて、この姿がイヤって。理解してもらえないと思うけど、私の大事にしているものを取り戻したくて仕方なかった。


その後、私は、どんでもない決断をすることになる。


あーーやっぱり長くなるから続きは次回に(;^_^A

ちなみに前回の記事はこちら↓


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