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物乞いさん

インドのイメージというと、やはりしつこく付きまとう物売りや、そこら中から手を伸ばしてくる物乞いなどは鉄板でしょう。
ワタシはなぜかそういう方々にあまり巻き込まれないタイプなんですが、それでもあまり関わるのはやだなと思っていました。

ところが多くの滞在時間を過ごした南インドのマイソールでは、うろついていた場所が繁華街ではなかったせいか、それほど遭遇しませんでした。
さすがに移動時の拠点地バンガロールでは時々見かけましたが、たぶん北インドの大都会ほどではない気がします。
全体的にのんびりした雰囲気の南インドでは、それほど商売にならないのかもしれません。

そしてその物乞いさんたちもなんだか遠慮がちで、ぼそぼそ言いながらそっと手を出したりするので、最初わからなかったぐらいでした。
とっくに行き過ぎてから、今のは「マダ~ム」とお金ねだってたのかしら?と気づく始末。
どうせ人にたかるのなら、もっと元気よく堂々とたかればいいのにとまで思いましたね。

逆に圧がすごすぎて、わからなかったパターンもあり。
バンガロールまでの長距離列車に乗った時のことです。
優雅なサリーをまとってお化粧ばっちりの人が、乗客の間を縫うようにやってきたのですが、どう見てもそれは男性なのです。
その人はごつい手のひらを差し出しながら歩くのですが、無言なのがよけいインパクトが強くて、思わず引いてしまったワタシ。
YU子によるとおかまちゃんの物乞いらしく、列車なんかにはよく乗っているそうです。
また観察してみるとお金を渡している人もけっこういて、割といい儲けになっていそうでした。

物乞いさんというとよく赤ちゃんを抱いていたり、子供を使ったりのパターンが多いですが、こういう感じだとやり過ごすのも気楽で良かったなと思います。


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