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法律雑誌NBLに論文掲載
法律雑誌NBL
に、私の論文が掲載されました。
■論説
「足下」から見直す、中国における営業秘密保護
――従業員管理のための契約・規程のポイントを中心に
本橋たえ子(弁護士)
最近、欧米各国では、中国への情報流出を懸念して、TikTokの利用を禁止する動きが見られますが、中国国内でも、TikTokを通じた営業秘密漏えいが多く発生しています。
そして、実際、日系企業のTikTokにおける漏えい(又はそのリスクのある)事例も探せば簡単に見つかるという状況です。
今回の論文では、このような問題意識を出発点に、従業員管理のための秘密保持契約、競業避止契約等を中心に、「足下」である社内管理の見直しポイントについて、説明しました。
経産省のHPに掲載の「中国における営業秘密管理マニュアル」
https://www.meti.go.jp/policy/economy/chizai/chiteki/besshireiwa.pdf
も、私が執筆したものですが、
今回の論文は、特に従業員管理の側面から、マニュアルを補足するイメージで書いています。
ちなみに、今回もそうですが、こういった論文は、私は、調べて・考えて・書いている過程が最も楽しく感じます。
特に、今回は、「終わりに」の部分に
「筆者はこれまで、数十社の在中国日系企業の営業秘密管理体制のサポートに関わってきた中で、改めて日本の技術—これは、大企業・中小企業を問わず、であるが―の素晴らしさと、そこに携わる人々に敬服の念を抱かずにはいられなかった。だからこそ、日本の技術が、中国をはじめ、社会的慣習も人々の考え方も大きく異なる国々においても適切に保護されることを願ってやまない。本稿が、中国における営業秘密管理の強化を目指し、まずは「足下」から見直しを図ろうとする企業の参考となれば幸いである。」
ていう、私がこれまでの業務を通じて関わってきた方々へのリスペクトの気持ちを少しでも表現することができたのが、とてもうれしかったです★
こちらの論文に書いた内容は、また別の形で、多くの方の役に立てるようにお伝え出来たら、と考えております。
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