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ねこのつぶやき~我が家のアリィの場合

句集プロジェクトにおいて、私の相方ともいえるアポロんが、「ねこのつぶやき」という詩をアップしました。

この詩を見た時…
わが家の末っ子猫、アリィのことかと思いました。

アリィは、今から4年前…
2018年の夏ごろ、我が家の庭にいた子です。

家猫として迎えたかったのですが、当時我が家は既に、猫が6匹。
これ以上は無理だということで、庭でキャットフードを与えるにとどまっていました。

その年の、9月3日。
自宅から1キロ少し離れた職場で、迷いこんだ子猫がウロウロしておりました。

…あれ??
この子猫、うちの庭にいた子じゃないか?

どうやら、夫(同じ職場の上司)の車に紛れ込んで、職場までやってきたらしい。
とはいえ、夫の車の室内に乗っていた形跡はありません。

ということは。
エンジンルームに紛れ込んで、職場にたどり着いたということなのでしょう。
それだけでも、すごいことだと思います。

しかし、職場はガソリンスタンド。
多くの車が行き交う場所です。
こんな所で、子猫がウロウロしていたら危ない。

保護しようとしましたが…
警戒心の強い子猫は、なかなか捕まえられませんでした。
追いかける人間をあざ笑うかのように、逃げ回りました。

そうこうするうちに、日は暮れ…
保護するのを諦めざるを得ませんでした。

そして迎えた、2018年9月4日。
そう、南大阪にとてつもない被害をもたらした、台風21号がやってきました。

その日は、夫も私も仕事が休みでした。
昼過ぎから、台風21号による暴風、大雨…
照明器具も、チカチカ点滅しておりました。

リビングのサッシから外を見ると、色んな物が飛び交っておりました。
これまで、経験したことのない暴風。
そして大雨。

NHKの台風速報を見ると、台風の中心は紀伊水道~淡路島付近にありました。
私の自宅は南大阪なので、台風の目のすぐ近くです。

外は大荒れ。

「会社に迷いこんだ子猫、あの子もう無理やろなぁ…」

夫に、そう言いました。

「かわいそうやけど、多分生きてないやろなぁ」

と、夫も言いました。
それほど、ひどい雨風だったのです。

当時、生後2~3か月くらいだったでしょうか。
母猫とはぐれ、職場に迷いこんだ子猫。
とうてい、生きているとは思えませんでした。

台風が過ぎ去った、午後4時。
被害状況が気になったので、私と夫は職場へ向かいました。

職場へと向かう道すがら…
道沿いの電信柱が、何本も傾いていました。
停電のため、信号機は消えていました。

職場は、ひどい有様でした。
向かいの建物のトタン屋根が飛んできて…
セールスルーム(待合室)のガラスは、無残にも割れていました。

呆然とする中、「にゃあ」という声が聞こえました。
声のする方を見ると…
泥だらけの子猫が、こちらに近寄ってきました。

生きていたのです。
あの、台風の中を。

怖かったのでしょう。
あれほど警戒し、逃げ回っていた子猫が…
私の足元にすりよってきました。

「この子、連れて帰る!!!」

私は高らかに宣言しました。
夫が何を言おうと、この子を我が家に迎えると決めました。

いったん自宅に戻り、キャリーバッグを持って職場に引き返し…
子猫を連れて帰りました。

わが家の先住猫は、泥まみれの小汚い子猫に、最初は警戒しておりましたが…
やがて、面倒見のいいリーダー猫のスーちゃん、三毛猫ミーちゃんが、子猫の毛づくろいを始めました。

そのうちに、我が家の先住猫全員が、子猫を甘やかすようになりました。
名前も決まりました。
「アリィ」という名前は、私の息子がつけました。

アリィはすくすく育ち…
手の付けられないヤンチャになりました。

末っ子気質全開で、先住猫にちょっかいをかけ…
怒られて追いかけっこになる毎日。

今日もアリィは、ヤンチャ全開です。
ですが、そんなアリィが可愛くてならないのです。

そういえば昨年も、同じような記事を書いておりました。
こちらは、当時のアリィの写真もあります。
よろしければ、ご覧ください。

そして…
1匹でも多くの猫様が幸せになれますように。
その思いで、発行した句集がこちらです。

「俳句で猫助け」をするべく、発足したプロジェクト。
収益は、すべて「ネコリパブリック」様に寄付させていただきます。
ありがたいことに、たくさんのご注文をいただきました。
ありがとうございます。

ネコリパブリックは、地域の保護猫団体と協力して、保護された猫の里親探しを行いながら、猫とおしゃれで素敵なライフスタイルを提案し、ビジネスとしても「自走」できることを目指す新しいスタイルの「自走型保護猫カフェ」としてスタートしました。
「ネコ市ネコ座」を代表するイベントへの参加、雑貨やペット用品のお買い物、食堂でお食事するなど、楽しみながら猫の保護活動をサポートする仕組みを作り、「猫助け」という理念を共有するたくさんの企業とも提携し、さらに「猫助け」の輪を広げています。

ネコリパブリック公式HPより

ニンゲンのそんな思いを知ってか知らずか…
わが家の5匹の猫様は、今ものほほんとしております(笑)

でも、それでいいのです。
猫様ですから。

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