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手術から5年が過ぎて

私は5年前、何気なく頸癌の検査をしてもらったところ、「子宮頚部高度異形成」の診断が出ました。
これは、細胞に異常があり、そのまま放置するとガンになる可能性が高い、という状態です。

なので、その年の7月21日に「子宮頸部円錐切除術」という手術を受けました。
子宮頚部を、文字通り円錐状にスライスする、という手術です。
難しい手術ではありません。

手術は、2泊3日の日程で行われました。

入院したのは、5年前の7月20日。
その日夫は仕事だったので、母に車で送ってもらい、入院しました。

その日夫は、職場の会議があるので見舞いに行けない、と言っていました。
まぁ手術当日は休みを取ってくれたから問題ないよ、と私は答えました。

入院した日の夕方、息子からLINEで動画が届きました。
息子をはじめ、息子の友達が、手術を受ける私に励ましのメッセージを送ってくれたのです。

涙が出るかと思いました。

出産以外で病院に入院するのは、初めてでした。
入院ライフを満喫するべく、私は当時ハマっていたドラクエ3をスマホでプレイしておりました。

ベッドの上で、しばらくドラクエ3に没頭していると、

「おい」

と声をかけられました。

見ると、夫です。

「あれ?今日会議やったんちゃうん」

まさか来てくれるとは思っていませんでした。
びっくりでした。

「うん、会議やってんけど、社長が『奥さんとこ、行ってあげて』て言うてくれたから」

この時ばかりは、社長に感謝しました。

さて翌日。
無事に手術は終わりました。

硬膜外麻酔(下半身麻酔)で、かつ開腹しないので、どうということはありませんでした。
翌日の朝に診察を受け、無事退院しました。

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さて、トップ画像の小さなお地蔵さん。
これは、夫が彫ってくれたものです。

手術を受けることが決まった時、夫がこの小さなお地蔵さんを彫ってくれました。
高さ10センチちょっとの、手のひらサイズです。

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「当病平癒」とは、今かかっている病気が治りますように、という意味です。

妙恵、と書いて「みょうえ」と読みます。
私の僧名です。

この文字は、夫が書いてくれました。

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何とも言えない、優しい顔をしています。

私はこの小さなお地蔵さんを、入院する時に持って行きました。
そして、ベッドサイドの棚に置いておきました。

当時の病棟の看護師さんたちが、

「かわいい!!」

と褒めてくれました。
優しい旦那さんですね、とも言ってくれました。

あれから5年が経ちました。

先日、子宮頸がんと子宮体癌の検査を受けました。
その結果が、今日出ました。

幸い、どちらも陰性でした。

手術した頃は40歳だった私も、もう44歳(年末に45)です。
ぼちぼち、体のことに気を使いながら生きていかねばなぁ、と思います。

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