【詩】濃紺色のテーブルクロス

青空から青がなくなって
赤へと変わるころ
夜からもらった濃紺色で
染め上げたテーブルクロスを広げて
ローソクで明かりを灯す
テーブルの上には
それ以外何もなく
小さな明かりだけ
テーブルクロスの濃紺色は
少しずつ広がって
まわりを染め上げて
平らになっていく
他の星々も準備をはじめ
明かりがまたひとつ灯る
にじみはじめた濃紺色たちは
それぞれがつながって
大きな夜をつくる
夜は濃くなり
小さな明かりもきらめく
しずかな夜がやってくる