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【詩】ミルク色の草原は雫の中

とけて落ちるジェラートの雫には
ひとつの世界が詰められて
時間が回転するスピードは
落下の速度で加速する
地面に届くまでの一瞬の世界は
自分のルーツをさかのぼり
乳牛から牧草へ
牧草から大地と風と雨と太陽へ
つながって
また自然界にかえるとき
ひとときのつながる循環の円
誰も気が付かないところで
白いミルク色の草原が生まれて
大地に同化した

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