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暑すぎても鳴かず 涼しすぎても鳴かず 雨の日も鳴かず 正常の暑さのときだけ 森一面に広がって…
とけて落ちるジェラートの雫には ひとつの世界が詰められて 時間が回転するスピードは 落下の…
なんでついてくるの と太陽は言う 風に吹かれているだけ と雲は言う まわりの雲は先に行って…
いつもグレーの空なのは 時に閉じ込められた ループの世界 あるいは 止まった時の中で 永遠を…
晴れた夜の満月の日は 深夜の海面にプラットフォームが現れて 満月が水平線に近づくと 月光の…
あの月のパラボラから 本日の曲が月明りといっしょに落ちてくる 月からダウンロードしてみると…
森を貫く川を フルムーンが照らしている 月色の鱗で輝く水面で 顔を出すチョウザメが 川沿いに座るウルフを見つめている お互いに何をするわけでもなく 月色を鑑賞する 知らない者たちがつくりだす 8月の休息日 月色の鱗はつまらなそうに輝いて それが穏やかな色となり 静かな休憩所となった 8月の休息日 「スタージョンムーン」
茜空に近づいて 暑さが引いていくころ 森の奥から 数匹のひぐらしが 本日終了のお知らせ 暑さ…
青空から青がなくなって 赤へと変わるころ 夜からもらった濃紺色で 染め上げたテーブルクロス…
ブラッドオレンジ色に近づいて 夕焼けをグラスで汲み取れば 夜の始まりが マーブルのような模…