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#エッセイ
名曲「暴れだす」ウルフルズに心からありがとう
定期的に聴きたくなる名曲。 ウルフルズの2005年1月のシングル「暴れだす」 同年3月に次女が生まれて、仕事も何もかもが不安定で 嫁さんにもキツく当たって、泣かせたくないのに泣かせて 絵描きで食わせるという強がりと、全然うまくいかない情けなさと こんな自分に人生を掛けてくれている申し訳なさと‥ 誰にも相談できない八方塞がりのなか ウルフルズが歌ってくれたこの名曲は 自分の中で暴れまくっているもう一人の僕を見せてくれた。 女性の気持ちはわからないけれど これを聴いて泣かない男っているんだろうか? そんな冷静で完璧な人を僕は知らない。 大抵の男はみんな純粋でガムシャラで 良かれと思う理想と現実の狭間で泥んこになってる。 そしてそんな体温高めの男は大抵ウルフルズが好きだ。(たぶん) あれから15年、今は全てが最高にうまくいってて 日に何回幸福感を感じているか数えられない。 この内側から湧き出る無限の幸福感に至れた理由があるとすれば それは一つしかない。 先ずは自分が変わらなければ、いつまでも何も変わらない という真理に気がついたこと。 この歌は聴く度に僕の中の「暴れだす」を突きつけた。 この苦しい現実は全て誰のせいでもない、お前自身のせいだと言わんばかりに 33歳の僕の急所をえぐった。 始まったばかりの子育ても不安定な自営業も 幸福感を味わえない理由にはならない。 出来る人には出来る。僕に足りないのは「本当の愛」を学ぶ覚悟だった。 先ずは自分が変わらなければ‥ 許せないと思い続けているものを許すことも 執着しているものを手放す前向きな諦めも コントロールできないことはいっそ天に預けてしまう勇気と信頼も そして当然という冷たい錯覚で消し去り続けた感謝も ただ愛することを学ぶ過程で次第に出来るようになる。 そのことに気がつけたのは この曲を何度も何度も聴いたからかもしれない。 聴く度に涙が出た。 〜〜 人のためにできることはあっても 人のために生きることができない 〜〜 と苦しむこのキャラクターは当時はまさに自分自身だったが 今では過去の自分を見るように客観視出来ていて この15年でそれなりに変われたんだなぁとしみじみ思う。 今でもこの曲を聞く度に、あの頃の自分と子どもたちのために 日々一所懸命に頑張って笑顔をくれた15年前の嫁さんを思い出すと涙が出る。 嫁さんは最初から僕のために生きてくれていたなぁと思う。 * 僕には最初から女神が側についていてくれたと今頃になってよく思います。 そのことに死ぬ前に気がついてよかったなぁと 心から胸を撫で下ろす今日この頃です。 そしてそんな大事なことに気付かせてくれたウルフルズに心から感謝です。