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奏墨日記

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画家・浦正のこころの中に浮かんだことの覚え書き
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#エッセイ

ミソカモウデ

三十日詣 毎月三十日は 氏神様に会いに行き 願い事を一切せずに 心静かに賽銭を入れ 今月起きた嬉しかったことや 幸せだったこと 有り難かったことを 一つ一つ思い出しながら 一つ一つのお導きに 心からの感謝を宣べる たったそれだけで 必ず人生が好転するとしたら 本気でやる人は どれくらいいるだろう 非科学的だと一笑に伏す者 人目を気にして逡巡する者 彼らが逆に滑稽に見える時代が来る 目に見えないものごとは はじめはただ信じるしかなく 当然

動物が好きな人と嫌いな人へ

「地上の天使たち―本当にあった動物たちの無償の愛の物語」 ステファニー ラランド (著)  Stephanie Laland (原著)  高橋 恭美子 (翻訳) 動物たちの愛と勇気に満ちた 短いエピソード(実話)がたくさん載っていて どのページを開いても あっという間に心が浄化される本です。 動物好きな人はもちろんですが 動物に対する愛がよくわからないなぁ と言う人にとてもおすすめな本です。 絶版になっているから 探さないと見つからないですが これを日々

トンテキ

昨日の夕飯で嫁さんが作ってくれた とても美味しいトンテキを食べながら いつか死ぬのは怖くないけど このトンテキが食えなくなるのは かなり嫌だなぁ、美味いなぁ、感謝だなぁ、、 と心の中で思いながら しみじみと味わいながら噛んでいたら 長女がすごいタイミングで一言 「明日死ぬとしたらこれ食べたいな」 と言ったのでびっくり。 「今まったく同じこと考えながら食べてたよ、親子だね〜ママに感謝だね〜」 って僕が言ったら 今度は次女が変にあらたまって 「本当にあり

メッセージ21111

新年あけましておめでとうございます。 写真は元日に我が家から拝んだ初日の出です^^ 新年早々から毎年恒例の寒中お見舞いのカードの準備をしています。 ただいま膨大な数の住所整理がやっと終わり、これから袋詰めやラベル貼りをして、お届けできるのは今年も1月下旬になりそうです。 つきましては昨年住所変更をされた方は15日までにご連絡ください。 (住所不明で戻ってきたものにつきましては再送は致しません) 今年も愛と平和の祈りを込めた素敵な作品が降りてきましたので✨ 楽しみにお待ちい

「劇的体調改善体験記」

☆ 僕は一年前からアーシングをしています。 長年の冷え性、回転性の目眩、側頭部の圧迫感、耳鳴り、、 2年前に目眩で階段を踏み外し足指骨折 1年半前に原因不明の顎部の腫れ 耳が過敏すぎてヘッドホンも無理になり さすがにヤバイと思って病院に駆け込みました。 MRIの脳検査を受け ストレスが原因のメニエール病と診断されたのが去年の3月 両手に抱えきれないほどの大量の薬を貰い半年飲み続け あぁこれがエンドレスに続くのか〜‥とウンザリしていた時に知ったアーシング

 昨日より遠くまで泳ぎたくて、一人で沖まで出たけれど、波はどんどん高くなって、水はどんどん冷たくなった。振り返ると陸地は遥か遠くにあって、家族の顔は米粒くらい。高くて黒い波にさえぎられた僕は、気がつけば大海原にひとりぼっちだった。突然不安に襲われて、ただひたすら溺れないように、バタバタともがいていたら、ふと自分の足下が気になって水中メガネで海の底を覗いてみた。海底は遥かに遠く、まるで空を飛ぶ鳥になったような景色で、見たこともない大きなウミヘビがニョロニョロと、僕の足下を我が物

再生

名曲「暴れだす」ウルフルズに心からありがとう

定期的に聴きたくなる名曲。 ウルフルズの2005年1月のシングル「暴れだす」 同年3月に次女が生まれて、仕事も何もかもが不安定で 嫁さんにもキツく当たって、泣かせたくないのに泣かせて 絵描きで食わせるという強がりと、全然うまくいかない情けなさと こんな自分に人生を掛けてくれている申し訳なさと‥ 誰にも相談できない八方塞がりのなか ウルフルズが歌ってくれたこの名曲は 自分の中で暴れまくっているもう一人の僕を見せてくれた。 女性の気持ちはわからないけれど これを聴いて泣かない男っているんだろうか? そんな冷静で完璧な人を僕は知らない。 大抵の男はみんな純粋でガムシャラで 良かれと思う理想と現実の狭間で泥んこになってる。 そしてそんな体温高めの男は大抵ウルフルズが好きだ。(たぶん) あれから15年、今は全てが最高にうまくいってて 日に何回幸福感を感じているか数えられない。 この内側から湧き出る無限の幸福感に至れた理由があるとすれば それは一つしかない。 先ずは自分が変わらなければ、いつまでも何も変わらない という真理に気がついたこと。 この歌は聴く度に僕の中の「暴れだす」を突きつけた。 この苦しい現実は全て誰のせいでもない、お前自身のせいだと言わんばかりに 33歳の僕の急所をえぐった。 始まったばかりの子育ても不安定な自営業も 幸福感を味わえない理由にはならない。 出来る人には出来る。僕に足りないのは「本当の愛」を学ぶ覚悟だった。 先ずは自分が変わらなければ‥ 許せないと思い続けているものを許すことも 執着しているものを手放す前向きな諦めも コントロールできないことはいっそ天に預けてしまう勇気と信頼も そして当然という冷たい錯覚で消し去り続けた感謝も ただ愛することを学ぶ過程で次第に出来るようになる。 そのことに気がつけたのは この曲を何度も何度も聴いたからかもしれない。 聴く度に涙が出た。 〜〜 人のためにできることはあっても 人のために生きることができない 〜〜 と苦しむこのキャラクターは当時はまさに自分自身だったが 今では過去の自分を見るように客観視出来ていて この15年でそれなりに変われたんだなぁとしみじみ思う。 今でもこの曲を聞く度に、あの頃の自分と子どもたちのために 日々一所懸命に頑張って笑顔をくれた15年前の嫁さんを思い出すと涙が出る。 嫁さんは最初から僕のために生きてくれていたなぁと思う。 * 僕には最初から女神が側についていてくれたと今頃になってよく思います。 そのことに死ぬ前に気がついてよかったなぁと 心から胸を撫で下ろす今日この頃です。 そしてそんな大事なことに気付かせてくれたウルフルズに心から感謝です。

赤紫カッターシャツオの夢

*1 最近よく夢を見る 場所は近所のドラッグストア 買い物を終えた僕は駐車場から出ようとしていた しかし今日はいつもと何かが違う… 表通りはとても混雑していて大渋滞 どうやらその原因は駐車場から出ようと入口を塞いでいる僕のせいだった ちょうど侵入する車と鉢合わせして 後続の車からはクラクションが鳴っている 焦った僕は再び店の駐車場にバックして 入ってくる車に道を譲った なぜかドラッグストアに続々と車がはいってくる なんで今日に限ってみんながドラッグス

ヤム - 鬱の話 -

ヤム 今から十数年前、次女が生まれてすぐのこと ぼくはフリーのイラストレーターとして独立して三年目 不安定な仕事の波に飲み込まれ 浮いたり沈んだりの毎日 明日のお金は運次第 妻と幼子二人の将来を保証するには 余りにも頼りない大黒柱 今にも沈没しそうな手漕ぎの小舟は揺れに揺れて 僕の頭は休む間も無くぐわんぐわんと周りつずける はやく何者かにならなければと 絵を描くたびに破り棄て 焦れば焦るほど深く沈む 底なし沼 頭は常に痛く 瞼は常に重く 耳は常に水中のよう 呼吸は

Everything’s gonna be alright

今日はとても不思議な出来事があったので記録としてアップします。 (※内容は死後世界のお話なのでお読みになる前に何卒ご了承ください) 僕は普段からよく瞑想をしているのですが、今朝は時間もあったので早朝からのんびりと座禅を組んでいました。 いつものようにしばらく呼吸に集中していると、これまたいつものようにいろいろな想念が浮かびます。 今朝も想念に気づくたびにまた呼吸に戻るといういつもの感じでふわふわと今この瞬間の瞑想を味わっていました。 すると今日はいつもと違ってキラキラとし

少しずつ2019年と急に2019年とどっち派?

2年前までの僕は「急に2017年派」でした。 一体なんの話?ですね(笑) これ年末の過ごし方の話です。 毎日毎日、仕事やらなんやらで忙しくしてると まぁ時間が経つのが早いこと早いこと… 子供の頃はあんなに時間がたっぷりあったのに… クリスマスの翌日なんか、 もう二度とクリスマスは来ないんじゃないかって、 気が遠くなるほど1日が過ぎるのが遅かったけれど、 この頃はこの時期になるたびに 「もうクリスマス?」 「もうお正月?」 なんて毎年言ってます。 そんなときは決まって

気軽に今ここを楽しめる水墨画

はじめまして。 水墨画家をやっている浦正(ウラタダシ)と申します。 あなたは水墨画というとどんなイメージをお持ちですか? 水墨画家と聞くと白髭の仙人のような、お爺さんを想像される方もいるかもしれませんね。和風で古臭くて、なんとなく堅苦しい印象でしょうか(笑) 僕はまだまだ仙人レベルには程遠いですが、水墨画を初めて13年が経ちました。 現在「 奏墨 - SOUMOKU 」という水墨画会を主宰しています。 今回は、僕が今日まで水墨画を通して感じてきたこと、つまり絵を見る側で