幹細胞コスメとは

厚生労働省の幹細胞の定義
おおおおー幹細胞コスメやっぱりすごーいなんて思っているあなた!実はあなたが使用している「幹細胞コスメ」には幹細胞は含まれていません。そもそも幹細胞を扱う企業や医療機関には国の認可が必要で、手軽に化粧品に成分として配合することはできません。
知っていましたか?では「幹細胞コスメ」とは何なのか?
「幹細胞」とは「幹細胞エキス」のことを指すそうです。これは幹細胞培養上清液と呼ばれる、幹細胞を培養した液体から細胞を取り除いた、培養液の上澄液に過ぎないとのこと。
しかしこの上澄には500種に及ぶ有効成分が含まれていてターンオーバーを促してシミやくすみのない肌へ導くEGF(上皮細胞成長因子)や、真皮線維芽細胞に働きかけてハリや弾力をもたらすFGF(線維芽細胞成長因子)など、肌にとって必要な多数の成長因子を含有しています。この幹細胞培養上清液を配合した化粧品が「幹細胞コスメ」なのだという事です。
では効果があるのでは?と思ったあなた!これがまず何%入っていますか?効果がある程含有していないのが実情ですし、この上澄なんですが、ここに添加物である保存材、界面活性剤、油分などが含まれますと全く効果がなくなると言われています。
化粧品としてボトルに入っている時点でそれはもうダメらしいですよw
肌にはバリア機能があり、一般的な化粧品はほぼすべて表皮までしか浸透しないとのこと。さらに化粧品の基準は「医薬品医療機器等法」に定められており、その作用がどこまでなのかも定められています。肌表面からわずか0.02mmの薄さしかない角質層までの浸透しか表現は許されていないのです。
つまり整理するとこうなります。
・まず幹細胞コスメに幹細胞は入っていない
・殆どの幹細胞培養上澄液は効果のある形では提供出来ない
・そもそも化粧品の法律上、言っている事、表現が法律違反である
・デモンストレーションは嘘である
いかがですか?こんな物に高いお金を出す必要性がありますか?勿論、化粧品としての保湿効果はあるかもしれませんね?しかし保湿ならもっと安くて効果的なものは幾らでもあるのではないでしょうか?


本物の幹細胞パワーを感じたい方は医療機関に行って専門家の治療を受けるのが一番だと考えます。金額が高いと言う方も、実際に値段をネットなどでご自身で比較してみて下さい。効果が全く無いまやかしの物に相当な高額の料金を払うなら、そんなに金額は変わらないと思いますよ。

IPS細胞で山中教授がノーベル賞を受賞し、再生医療が注目を浴びました。それに便乗する形で竹の子の様に幹細胞コスメが出てきて、かなりの高額製品の勧誘などの話を聞きますが、全くの別物である事を認識すべきだと思います。
個人的な意見として言えば、シワがあったって良いじゃない?しっかりと潤い清潔感のある肌で、歳を重ねるごとにシワがあったってそれも含めて美しい人は美しいの。年相応の美しさを楽しんで欲しいと思います。
そんな科学的見解を聞きたい方は専門家の方にお問い合わせ下さいね。

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