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【日記】生物について思ったことの散文


TVアニメ、『ダンジョン飯』が始まった。


原作の漫画を以前少し読んだことがある程度なのだが、

その時からすごく印象に残っているモノローグがある。

ダンジョン飯
それは食うか食われるか
そこには上も下もなく
ただひたすらに食は生の特権であった
ダンジョン飯 ああダンジョン飯

まさに生態系じゃないか、この言葉は。

ピラミッドの上位、その頂点に君臨する生物でさえその屍はスカベンジャーたちに貪り尽くされる。

圧倒的な力を振るい、弱者の肉を貪った捕食者が

『生』を失った途端、ちっぽけな小動物や虫のご馳走になるのだ。


弱肉強食とは言うが、

実際に生態系を支配しているのは他者を蹂躙する力というより、

どう生きるか、どう食べていくかの戦略だと僕は思っている。


もちろん力づくで奪い取ることも一つの戦略。

命尽きる者を待つのも戦略。

少し食べて長く休むのも戦略、

休むことなく食べ続けることも戦略だ。


あらゆる生物が、
自分の置かれた環境や自分の身体の構造に合わせた多様な戦略をとっている。

そこには上も下もない。


ダンジョン飯の話からは外れるが、

超学生さんの「けものになりたい!」という楽曲がある。


いわゆるケモナー的な「もふもふかわいいねぇ」というだけの内容かなと思いきや、

愛らしさで注目を浴びる動物以外のこともちゃんと歌詞に盛り込まれているのだ。

かっけぇやつ かわいいやつ 愛されちゃうよね
ぶっさいやつ きっしょいやつ でも最強だね

奇怪でも 引っ掻いても たまんねぇ造形
強くても 弱くても 生存戦略


僕は特にこの2つの歌詞が大好きだ。


ヒトは他の生物を見る時に、

どうしても可愛さとか力の強さで一律に優劣を測ってしまう傾向がある。


かっけぇやつにもきっしょいやつにも機能美は存在する。

例えタイマンで闘って弱かろうと、彼らには彼らの戦場での武勇があるはずだ。


そういう人気者の陰に隠れてしまいがちないわゆる『へんないきもの』のことも見下さず、対等に扱ってくれるの、いいよね。


思いついたことをポンポン書き連ねたので散文気味になったが、ダンジョン飯にしろ「けものになりたい!」の歌詞にしろ、

生き方に優劣をつけないことが僕が美しいと思うポイントなんだなぁと感じた。


…というね。

どっちも良いコンテンツだと思うんで、よかったら見てください。

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