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【日記】ナントナントの難破船


小~中学生の頃、『タンタンの冒険』シリーズにめっちゃハマってたんですよ。


マンガ的なユーモアを交えつつ、一本の映画を見ているかのような高揚感もあってワクワクするんですよね…

しかも巻数が結構出てるから、長く読んでると以前登場したキャラやキーアイテムが別のエピソードで出てきたりなんかして。


で、主人公タンタンの仲間でハドック船長って人が出てくるんですよ。


世界を股にかける船乗りで、

頼りになる豪快な海の男!って感じのキャラなんですけど、

彼、喋るときのクセがありまして。


『コンコンニャローのバーロー岬!!』みたいな感じで

海に関係する地名をちょいちょいセリフに挟んでくるんですよ。


彼のセリフで印象に残ってるのがもう一個あって、

それが『ナントナントの難破船!!』ってやつなんですけど。


なんとなくテレビ見てたら、今日ラグビーワールドカップの試合をやってるのがフランスのナントらしいんですよ。


あ、ハドック船長が言ってたのってここのことかぁ。

ってなりまして。


ナント(Nantes)は、フランスの西部、ロワール川河畔に位置する都市。

(中略)

複数の川や運河が合流する地点に位置し、多くの島があることからナントは長らく『フランス西部のヴェネツィア』と呼ばれてきた。


ちゃんと船が関係する地名なんだ。


『ナント 難破』で調べたら、

『近世フランスにおける難破船略奪と「漂流物取得権」』って文章が出てきました。

(関西学院大学レポジトリと書いてありました。論文なのかな?)


曰く、

近世ヨーロッパの海洋世界では船はよく沈没したようである。

(中略)

18世紀の海洋は比較的安全性が得られるようになったが,それでもデュコワンの研究によれば,西フランスのナントから遠洋航海に赴いた船のうち,アメリカへの直行便で2.5%,アフリカ・アメリカを回るいわゆる三角貿易船(奴隷船)で5.5% が母港に戻らなかった(18世紀の総計では231隻にのぼる)。

関西学院大学レポジトリ『近世フランスにおける難破船略奪と「漂流物取得権」』より引用


ふえー。

じゃあ『ナントナントの難破船』って、割とあるあるだったんだ。


うっすら知ってるだけの知識がビビッと繋がる瞬間、やっぱり気持ちいいな。

久しぶりにタンタンの冒険読もう。

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