ただ、助けて欲しかった。

最近は自分のことばかり考えている。

幼少期を思い出すと、どうも怒りより救いを求めていた気がする。

怒りをただぶつけようと思ったら失敗したのだ。というより、助けてほしかった、という感情ばかりが湧いてでた。

そう、わたしは恐らく主に、母親に助けを求めていた。

父の暴力だとか、幼少期のレイプだとか、当時はみんなそんなことがあって、わたしもその中の1人でしかないと思っていた。

だからなのか、不思議なことに仲良くなる子はシングルマザー育ちの子ばかりだった。

幼少期に学んだ処世術。

自分の身を守るための。

当たり前すぎるほど幸せな家庭とは、わたしは共感を感じれなかった。だから自然に、仲が良くなる友達もそういう子ばかりだった。

わたしは、わたしを守りたかったんだなーというより、小さな頃から自分で自分の身を守るしか選択肢がなかったんだなぁと。

この歳になって、わたしは今まで頑張り抜いたわたしを褒めてあげたいと思うようになった。

自分の身を守るために、世間のみんなも遠からず、何かそんなひどい目にあっているもんだと思ってたからだ。

みんな大人だから言わないのかと思ってた。でも多分違うんですよね。

私は助けて欲しかったんです。父に投げられ血を流しても、母は父親の味方をする人だった。あなたが悪い、と。

でも今思えば母だって、知らないところで暴力を受けていたのかも知れない。それに恐れて父の味方をしたのかも知れない。想像はつきない。

ただわたしの当時の気持ち。

いつも助けられたかった。

多分これが、今のわたしの恋愛をこじらせている正体だ。


今更だけど、わたしはわたしを助けます。かしこ。





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