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お金で払う

昨夜は飲み会(と言っても車で行ったのでお酒は飲んでいない)だった。
支払いの段になって、一人四千円だから八枚、と言うイミフな会話をしている。
聞けば、市が発行している一枚五百円のプレミアム商品券で支払うのだという。
今更説明することもないけれど、五千円で12枚発行される、六千円分の支払いに使うことができる。
それは買っていないので現金で四千円出すと言うと、店の隣のコンビニで買えるから、待っているので買ってきなさいと言う。
面倒くさいな、と思ったが、商品券で支払う方々からすると、なんとなく損をさせたような気がするのだろう、お言葉に甘えてしぶしぶ買いに出た。
八人中私と同じような人がもう二人いて、三人でコンビニの発券機の前に立った。
機械の指示通り入力していくと、ポイントを登録する案内が出たのでカードをスライドさせた。
すると、入力していない私の名前が場面に現れた。
これでめでたく某日タダノがプレミアム商品券を一口買ったという情報が回収されたわけである。

こんなふうに、私に関するマネーの動きが、名前と生年月日でもってことごとく収集される。
最近は現金を持ち歩かず、電子マネーで買い物をするという方が増えた。
何月何日何曜日何時何分、どこで何を買ったのか記録されデータ化されている。

それに逆らっているつもりではないけれど、電子マネーは使わない。
ポイントカードを読み込ませているからどのみち買い物は記録されるのだろうけれど。

不信を感じない会計でなければレシートをいちいちチェックしないし、どんぶり勘定で家計簿もつけていないけれど、クレジットカード決済の明細はチェックしている。
電子マネーで買った、食品など日常の細々した買い物の引き落としが正しくされているか、チェックするのは面倒くさい。
ましてや複数の種類の電子マネーとなれば…
それが正しく行われていると信じることができない。
これはある体験ゆえであるが長くなるのでまた後日にでも。
請求された額を現金で支払えば払って終わりである。
だからお金を使って買い物をしている。

スマート賢くじゃないし、レジの人にはお手数をおかけし、後ろに並ぶお客をお待たせすることになり心苦しいけれど、今どきお金で払うのははた迷惑、という考え方はおかしいと考えているので気にならない。

同じ場所に行くのに歩く人もいれば車に乗る人もいる。
他人の選択を認めないからには、自分の選択が認められないことも受け入れなくてはならない。
私は寛容なのだ。


※招き猫の画像はましろさんよりお借りしています。
ありがとうございます♪




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