神社に参る
昨夜NHKのビートルズの特集番組を視て、それからもテレビをつけっぱなしにしたせいで夜ふかしになった。
そのおかげで今朝は寝坊したので、ウォーキング納めに出発したのは7時を過ぎていた。
途中で雨が降り始めたので歩をはやめた。
いつもの神社を参拝して帰ると間も無く、次男が宮司さんからの電話を受けた。
神宮大麻とお札を取りに来るようにとのこと。
初穂料を払ったから頂けるのだ。
忘れていたわけじゃなかったが、なんとなく取りに行くのが面倒になっていた。
大雨の中伺うと、玄関口に娘さんと思しき次代宮司さんが現れた。
後ろの襖を開けて、当代の宮司さんが歩行器を頼りに仁王立ちしていた。
電話をくださったのはこちらの方だ。
T町内さん?もっと早く来てくれないと困るよ。
怒られた。
そう言えば、去年も電話をもらって伺って、同じように怒られたのを思い出した。
宮司さんは言うだけ言うと、ピシャッと音を立てて襖を閉めた。
残された娘さんと思しき方が恐縮して私に謝っている。
電話したみたいですね。
大雨の中をすみません…
わたしは手を横に振りつつ
いただきに来るのが遅くて申し訳ありません。
と頭を下げる。
と、すかさず
今朝もお参りしたのに、すっかり忘れていて…
ほほほほほ。
すると、もう一度襖が開いて、
宮司さんが顔を出し、何か言いたそうにしていた。
そうよ、私は一年中ほぼ毎日神社をお参りして10円お賽銭をしている、この界隈では信心深い方の氏子さんなのよ。
と、心の中で呟きつつ
お世話になりまして、ありがとうございます。
来年もよろしくお願いいたします。
と神社を後にした。
わるくない、宮司さんをわたしは意外に好きなのだ。
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