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自分だけの香りを纏う~メゾンフレグランス~

記憶の片隅に残り、忘れられない香りはありますか?

ふわっと香ったのを無意識に感じ取った瞬間、走馬灯のように記憶がフラッシュバックされるあの感覚や、幼いころ大好きだったお母さんの匂い。
このように、特定の匂いがそれに結び付く記憶や感情を呼び起こす現象は『プルースト効果』と言われています。フランスの作家、マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」という小説の中で、主人公がマドレーヌを紅茶に浸した際、その香りで幼少時代を思い出す場面が元になっているそうです。そしてこちらの小説、世界最長&文学史上最も偉大な小説と言われているそうでテーマは「無意志的記憶」と内容的にも大変興味深いです。

嗅覚は五感の中で唯一、本能的な行動や喜怒哀楽を司る大脳辺縁系に直接つながっていて、より情動と関連付けしやすいと医学的にも言われています。香水の香りではなく、その人自体の匂いの好き嫌いも本能的にありますよね。私は匂いフェチ(いい匂いに限る)なのもあって、匂いが合わないだけで恋愛対象として見られなくなってしまうことも多々あります… 

因みに私の唯一忘れられない香りはイヴサンローランの香水。
ブランド名までしか分からず、レディースなのかメンズなのか、銘柄すら分かりませんが20歳くらいの時に好きになった年上の男性が付けていた香りで、珍しい香りなのでたまに街中で感じると一瞬時が止まる感覚に陥りついその姿を探してしまいます。

ところで、『メゾンフレグランス』という言葉を皆さんは聞いたことがあるでしょうか?25歳を迎える今年、今までよりも少し背伸びをして、‘’大人の女性‘’の香りを纏いたいと思うようになり、香水についていろいろと勉強しているときにこの言葉を知りました。
一般的に香水を買うとなれば、CHANELやBVLGARI、DIOR等のラグジュアリーブランドがメジャーだと思いますが、『メゾンフレグランス』というのは''純粋にフレグランスだけを作っている会社''を指します。伝統製法に基づき製造され、独自のコンセプトや想い、物語が一つ一つの香りに詰め込まれていて、纏った瞬間に自分だけの特別な空気感を作り出してくれます。

私が20歳の時に初めて買ったメゾンフレグランスの香水はずっと憧れていたGOUTAL(グタール)のプチシェリーという香りです。

プチシェリーは1998年、アニック グタールが娘・カミーユのために創り出したフレグランスです。香りはフローラル、フルーティーで甘く爽やかな仕上がり。どこか子どもらしさがあり、茶目っ気たっぷりで魅惑的な香りです。可愛く愛しい子どもを愛情深く抱擁したくなるくらい、近くで感じていたい香り。

創業から38年「アニックグタール」という名の香水ブランドとして親しまれてきましたが、2018年9月に「グタール」という名のブランドとしてリニューアルしています。『私たちのメゾンは詩的であること、文学的であることをとても大事にしているので、物語を章立てにして香りを紹介する』と創業者の娘であるカミーユ・グタール氏は語っています。

老舗のメゾンフレグランスブランドでは800年以上の歴史があるサンタマリアノヴェッラや英国皇室御用達ブランドのフローリスやクリード、ペンハリガンなど、多くの老舗ブランドがあります。
最近では、ジョー・マローンやモルトン・ブラウンなどが有名ですね。
メゾンフレグランスについて、詳しくかつ分かりやすくまとめられているサイトがあるので是非こちらをご参照ください👇

上品に香りを纏っている人ってより魅力的に映りませんか?

makoto

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