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マッチングアプリは作るだけで1,000万円?

たまたま、こんな見積りを見つけました。

https://biz.ne.jp/matome/2002810/

ここに書かれている機能だけならば、こんな料金(1,000万弱ぐらい)だろうとは思います。ただ、残念なことにこれは外から見てそれっぽいものを作ろうとしての値段です。

1,000万円用意したらアプリは作れるかもしれませんが、運営するとなると資金は圧倒的に足りません。既存のアプリのレベルに到達するだけでも、確実に追加の投資が必要になってきます。

どこに投資が必要なのか?

アプリを作った後に必要となる投資は分析とアルゴリズムです。
マッチングサービスのコアとなる部分です。

なぜそれが大事かというと、仲人や仲介者がいないマッチングサービスで出会うためには、システム側で可能性が高い相手を提案するアルゴリズムが必須だからです。

よく、「いいね6件で1マッチング」というような具体的な数値が出ていますが、これはあくまでもサービスが提案してくるリストにアプローチをした場合です。

好き勝手に検索をしていいねを送った場合、「いいね100件で1マッチング」なんてことは普通にありますし、そこから実際に出会える可能性はほぼないでしょう。

利用者を好きなようにさせておいた場合に、出会いにつながる率はかなり低いのが現実です。

アルゴリズムの構築に柔軟性が必要

それぞれのサービスに明確な違いがあるように見えますが、マッチングアプリの基本のシステムにはそれほど差があるとは思っていません。
根本にあるのは、男女のそれぞれのプロフィールや行動を分析し、共通点をフォーカス、可能性が高い組み合わせから相手を提案するという仕組みです。

それを各々のサービスが、独自のアルゴリズムや表現方法を用いて提供しているだけだと考えます。
そのため、どういった情報をどのタイミングで取得して、どのように提供するかという部分にかなりの柔軟性を持たせる必要があるのです。

分析機能であればシステム内部の開発ですし、表示の仕方であればアプリの開発、「あれがしたい」と思った際に、すぐにできる開発体制(つまりコスト)は必須です。

ちなみに…知見が無いと漏れも出ます

また、パッと見ただけで足りていないものも散見されます。
例えば、iOSの「Apple ID でサインインする」機能です。

これは「WWDC 2019」で発表された際に、2020年06月に他社のサインインシステムを有するアプリは導入を必須にするという形になったはずです。
iOSでリリースするためには、Facebookのログイン機能だけついていれば良いというわけではなくなったのです。

さらに細かいことを言えば、プロフィールやメッセージのところに通報機能がないと、アプリの審査が通らなかった記憶があります。

安さだけで業者を選んではダメな理由

こういった事を知らずに今から開発していると、出来たと思ってもアプリの審査ではねられて予定通りリリースできない事になります。

こういった感じで、申請時に思ってもいない不備が見つかり追加の開発が入る可能性がありますので、1,000万というのも最低ラインの話になってくるでしょうね。
その辺もインクルードして対応してくれる良心的な所ももちろんありますが、事が起こってからの対応は、一流の仕事ではないでしょう。

マッチングアプリだけの話ではないのですが、自分がやりたいことに対して、しっかりと情報を集めて親身に対応してくれる業者でないと、時間と費用を無駄にする一方だとは思います。

大手も全てが自前ではない話

ここからの話は、プロモーション機能と動画通話機能について、マッチングアプリが導入している具体的なシステム名が入っているので、全ての人にオープンにしていません。
ほとんどの人には無価値な話なので、スルーしてください。

また、具体的な名称がある以外、特筆すべき内容でもないのでご了承ください。

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