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「バンバン」ってやった4歳の娘が、保育士さんにかけられた言葉

赤羽雄二さん『自己満足でない徹底的に聞く技術』で書かれている
アクティブリスニングを実践中の畑中です。

保育士さんにかけられた言葉

保育園にお迎えにいった帰り道、4歳の娘がお話してくれたことです。

4歳の娘:「お母さん、保育園の〇〇先生って優しいんだ~。怒ったりしないで、やさしく教えてくれるんだよ!」

私:「へぇ~、〇〇先生って優しんだ~」

4歳の娘:「うん、今日ね、私がお友だちにバンバンってやっちゃったときに、『いけないことってわかっているけど、やっちゃったんだよね』って言ってくれたの」

私:「へぇ~、そんなこと言ってくれたんだ~」

4歳の娘:「うん。だから、『ごめんなさい』って、言ったの。『お友だちがバンバンってやってきたから、私もバンバンってやっちゃった』ってお話したの」

私:「そっか、そんなことがあったんだね。〇〇先生、優しいね」

「いけないことってわかっているけど、やっちゃったんだよね」

この言葉から4歳の娘は、自分が先生から信頼されていると感じ、素直に謝って、自分の事情をお話しできたのだと感じました。

「バンバン」やった4歳児に、「そんなことしちゃいけません」「なんで、そんなことするの?」「どうしたらよかった?」など、正しいことを伝えたり、詰問したり、考えさせているようで問い詰める質問をする必要はないのですね。

こういった言葉を言わなくても、子どもは信頼されているとわかり、自分の話をちゃんと聞いてもらえれば、適切な行動を勝手にとるようです。

そして、この体験で子どもの記憶に残ったものは、「先生に怒られた」ことではなく「先生の優しさ」です。

「先生の優しさ」で子どもが得たことは、いけないことをしてしまったときに、自ら謝ることができた「素直さ」や、きっとできるよ!と人から信頼されているという「自信」だったのではないでしょうか。

保育士さんが我が子にかけてくれた言葉から、4歳児のちっちゃな手でやる「バンバン」に、しつけと称した過度な反応は不要なのだと学びました。

そんな娘からのアドバイス

夏休みに夫の実家に家族で帰省したとき、義理の母から「手作りの梅干し」をもらいました。毎年、この「手作り梅干し」をもらっています。

この梅干しが「THE 梅干し!」という酸っぱさで、書きながらその梅干しの味を思い出すだけで、唾液が出ます。


手作り梅干し


減塩ブームの昨今、「The 梅干し!」というパンチのきいた梅干しは入手しにくいので、我が家ではこの「手作り梅干し」が、おにぎりやイワシの煮物の臭みけしなど、色々なシーンで重宝しています。

ある朝、自宅で私がこの「手作り梅干し」をご飯にのせて、一口ぱくりと食べたときのことです。

私:「うわ~!やっぱり、しょっぱ~い!!」

4歳の娘:「お母さん、せっかくおばあちゃんがくれたのに。美味しいっていわないと悲しむよ~」

私:「あっ!そうね。しょっぱ~い!!って言ったら、美味しくないみたいだね。じゃ、しょっぱ~い!!けど、美味しい!!は?」

4歳の娘:「うん。美味しいっていいね」

「手作り梅干し」をくれたおばあちゃんの気持ちも、想像できているんですね。そこにいない人の存在まで意識しているなんて!

そして、「相手の悲しむことは言わないほうがいい」といったことも、もう十分すぎるくらいわかっていることも伝ってきました。

こういう子に、これ以上、「〇〇しなさい」「〇〇しちゃいけないよ」と、親のしつけと称して、色々言い続けるのは、過誤・過干渉になりかねません。

4歳の娘の話を聞かせてもらっていると、私がしなければならないことは、しつけよりも、なんでも言える環境をつくることだと感じます。

「なんでも言える環境」をつくる

 子どもにとって望ましい環境について、英語では「safe」という単語がよく使われます。日本語では「安全」と訳されますが、英語では必ずしも物理的な危険から遠ざけるということだけではなく、「無条件にそこにいられる」というニュアンスが含まれています。
 心理学者のアルフレッド・アドラーは、子どものころから本音を言わず、周囲の空気を読んで同調することをくりかえしていると、自分を信頼できなくなってしまうと指摘しています。
 自分を信頼できないと、まわりの人のことも信頼できなくなり、社会の誰かの役に立ちたいという思いも芽生えなくなってしまいます。
 子どもにとって、周囲と同じでなければならないというプレッシャーや、失敗や間違えを気にせず、率直に自分の考えや感情をさらけだせる安全な場所が必要です。

『最先端の新常識×こどもに一番大事なことが1冊で全部丸わかり 子育てベスト100』

子どもの話を聞くと、人として尊重すべき存在だと気づく

アクティブリスニングを知り、子どもの話を聞くようになると、しつけと称して、色々、教えてあげないとわからないとばかりに、子どもをコントロールする言葉が家庭にあふれていたことに気づきます。

アクティブリスニングをすると、親が思っている以上に、子どもは色々なことを考え、感じたりしているんだという発見の連続です。

そういう発見が積み重なっていくうちに、私の中で自然と子どもを信頼する気持ちが育ってきているように感じます。もちろん、今までだって子どもを信頼していた!という気持ちもあります。

「では、なぜ、あんなに色々と子どもにいっていたのか?」と考えると、子どもの話を聞くよりも前に、また聞いているようでいて、私が言いたいことを言っていた行動は、子どもを人として尊重していない気持ちが行動に出ていたからではないかと気づくのです。

子どもの話を聞くと、子どもを信頼できるようになります。子どもを信頼できるようになると、私がいろいろ子どもに言わなくてすむので育児が楽になりました。私が楽になると家庭でリラックスした状態が増えました。私がリラックスしている家庭は、子どもの安全基地となり、私がつくりたい家庭につながっていると感じます。

家庭が子どもの安全基地となり、なんでも言える環境を作るために、私にできることは、アクティブリスニングだと感じます。

子どもに完璧を求めず、ありのままを受け入れ、子どもが本音を押し殺さないように寄り添い続けたいです。

苦しくつらい子育てから抜け出し、家庭を安全基地にしたい方へ、情報を更新しています。

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他の投稿も参考にしてみてください。

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