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子育てにいいこと。知っているけど、なかなかできない私の失敗

赤羽雄二さん『自己満足でない徹底的に聞く技術』で書かれているアクティブリスニングを実践中の畑中です。

ブログを読んでくださっている方のコメントからの気づき


Clubhouseの「YOPPYが贈る朗読会」では、赤羽雄二さんの書籍が朗読をされています。YOPPYさんは、アクティブリスニングができるようになるために、私のブロブも参考にしてくださっているそうで、開催している朗読会で、私のブログを朗読してくださることもあります。

先日は、『イヤイヤ期 心が折れそうで「イヤ」と言いたいのは、私でした』を朗読してくださっていました。

その朗読会に参加された小学生2人を子育て中のパパがこんなコメントをしていました。(ご本人の許可を得てご紹介しています)

『「当時、「子どもが保育園に行きたくない!」と言っても、「だめなものはだめだから、これが世の中の流れだからあきらめろ」のようなやり取りをしながら、無理やり行かせていた。今は、年齢が上がってイヤイヤ期は過ぎたが、「習いごとに行きたくない」と言うときも、「わかるけど」と言って行かせることがある』

この話を聞きながら、私も子どもにやってきた「子どもの話を聞き流し、親の意見を言って、私がさせたいようにしてきた」数々のことを思い出していました。

子どもの話って、「そうは言っても、そうはいかないんだよ」ということも多くて、ついつい聞いている途中で、「そうはいかないんだよ」と親が話しはじめて、説得や解説をしてしまうんですよね。

でも、子どもの話を聞くには、この「“そう”は言っても」の「”そう”」の部分を、まずはしっかり聞いて、受け止める必要があるのですよね。

わかっているけど、なかなかできない。私の失敗

新型コロナウイルスの療養期間で、学校を休んでいた小5男子の長男が、療養期間があけて登校した日のことです。

帰宅すると、療養期間中の宿題をまとめてやらなければいけないようで、大量の宿題を前にして、「やる気がでない~」と言っていました。

話を聞くと、「自主学習2つ、読書感想文1,000字の清書、漢字ドリル7ページ、計算ドリル4ページ」と確かに、かなりのボリュームです。

にも拘わらず、私は「宿題やるのに、やる気なんていらないよ。やる気がなくても、やったら終わるよ」と言ってしまいました。

この言葉を聞いた小5男子は「そうだね。やったら終わるからやるね!」と宿題にとりかかるわけもなく、「ほんと、お母さんうるさいわ。そのうるさい言葉を聞いていると、さらにやる気がなくなる」というのです。

小5男子の「やる気がでない」という気持ちを聞かずに、「”そう”はいってもやらないといけないんだから、やりなよ」と説得し、完全に子どもの「”そう”」の部分を置き去りにしてしまいました。

まさに、アクティブリスニングの真逆の言動です。信頼の育児の真逆です。

では、このとき、どうしたらよかったのでしょうか。

小5男子:「この大量の宿題、やる気がでない~」

私:「この量、確かにやる気でないね~」

と気持ちを受け止めて、どうするかは本人に任せればよかったのです。

やる気が出ないなりに、ランドセルから大量の宿題を取り出し、ノートを広げて着手しようとしている彼に対して、

私:「やる気が出ないながらも、やろうとしてノートを広げているんだね」

と彼がやっていることを観察して、言葉にして伝えてあげればよかったのはないでしょうか。

あの瞬間に、この言動がとれていたら、少なくとも「うるさいお母さん」にはならなかったですし、正論を振りかざして、やる気をそぐことにもならなかったでしょう。

失敗したときは、「次いこ!次」です。
子どもの話に寄り添いもせず、私が言いたいことを言って、悪循環に陥ってしまったので、この流れを変えるために、小5男子に謝って黙っていました。

そしたら、やりだすんですよね!
ほんと、余計なことって言わない方がいいです。

寝る時間になっても終わらなかった分は、「朝にやる」と言って、自分で、いつもより30分早い時間に目覚ましをかけて、「起きられなかったら起こして」と私に頼んで布団に入っていました。

翌日起きたら、Youtubeみて、朝ご飯を食べて、残りの宿題をやり切って、学校に行っていました。「Youtubeを見る前に、宿題をやってしまったら」とか、「YouTube見なければ、30分長く睡眠とれるのに」とか言いたかったけれど、昨日の失敗があるので、放っておいたら彼のペースでやっていました。

正論やよかれと思って発する言葉は、逆効果

アクティブリスニングを知って、だいぶ、私の指示行動は減ってきているものの、今回のように失敗するケースもまだまだあります。
でも、なんとか、アクティブリスニングが継続できているのは、Clubhouse「親子のクオリティタイム」で仲間と毎朝3枚のA4メモ書きをして、行動宣言する場があるからです。一人だと、継続って難しいですよね。

押し付けない
ー「いい距離間」で接する

 どんな親にも、わが子に対して「こんな子どもでいてほしい」という理想があるでしょう。そしてその理想から少しでも外れると、心配に思うあまり、つい余計な言葉をかけたり行動をしたりしてしまうものです。
 親としては励ましたり助けたりしているつもりですが、これは子どもの立場からすれば「押しつけられている」状態にほかなりません。
 (中略)
 これでは、子どもから「経験」を奪い、子どもが自分の能力に気づくことをさまたげることになります。
 親自身が自分の言動が子どもに及ぼしている影響に気づいていないことも多く、親の思いを押しつけられた子どもはキレるか、自分の本当の気持ちを隠すか、どちらかしか選べなくなります。
 親子の適切な距離感というのはなかなか難しいものですが、「子どもを突き放さず、一体化しすぎない」という意識をもっておくようにします。

『最先端の新常識×子どもに一番大事なことが1冊で全部丸わかり 子育てベスト100』

「子どもを突き放さず、一体化しすぎない」という意識をもてるといいのは、頭ではわかっています。でも、このバランスをとって、親が行動するのって難しいですよね。

それが、シンプルにできてしまうのが赤羽雄二さんが提唱している「アクティブリスニング」です。今から、誰でもすぐにできます。お金もかかりません。

子どもの話を真剣に徹底的に聞く行為は、「子どもを突き放さず」ということにつながります。そして、徹底的に子どもの話を聞くと、問題の本質が見えてきて、どうしたらいいのか?を子ども自身が考えだし、自ら行動を選んで進んでいきます。

これは、親が子どもに「●●しなさい」と自分と子どもを一体化して、子どもを自分の思い通りに行動させるのとは正反対の関わりです。子どもには、親の信頼が伝わり、親も子どもを信頼できるようになり、母子分離できます。

子どもの話をアクティブリスニングすると、色々な発見がある

大量の宿題をやりとげて登校した日の帰宅後、小5男子が、こんな話をしはじめました。

「実は、「自主学習2つ、読書感想文1,000字の清書、漢字ドリル7ページ、計算ドリル4ページ」のうち、今日までにやっていかないといけないのは、自主学習1つと読書感想文1,000字の清書だけだったんだ。もう1つの自主学習やドリル関係は、みんなに遅れをとってしまったのが、嫌で、一気に追いつくためにやったんだ」と言うのです。

「やる気がでない~」の言葉を聞いて、わかったつもりになっていましたが、小5男子の本当の気持ちにはまったく辿りついていなかったのです。

子どもって、親が想像している以上にしっかりしていて、色々考えていること改めて感じます。私の余計な一言で、本来その子が持っている力をつぶさないようにアクティブリスニングを継続していきたいです。

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