ネジが抜けている自分
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今、絶賛、辞書製作中の神鳥です。
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最近、和歌山の熊野へ
遊びに行った。
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もちろん、
世界遺産の熊野古道に
興味があったからではなく、
おもろい友達に会いに行っただけ。
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その人は、僕をめっちゃ
上手に紹介してくれるので、
友達がたくさんできた模様。
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はい。
それでは、興味津津の辞書のことを書く。
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色々と訳あって、
「き」からはじめて
「虚栄心」まできました。
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なので、
虚栄心と、
ルネ・マグリットの絵と、
神鳥工業のキャップボルトの
収納方法のことを…
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まず、
「虚栄心」っていうのを
広辞苑で引く
第七版曰く
『見栄を張りたがる心』と書いてある。
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一見、
そのとおり、
なんの異論も
反論もない人がほとんどだと思う。
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もちろん、
神鳥さんは、
少々、ネジが抜けているので
「なんやそら」って思ってます。
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どのあたりに
異論があるのかと言えば
「虚栄心」のことに
興味を持ち、意味を引きたくなる人は、
「虚栄心」をついつい持ってしまう
自分の心をどうにかしたい。
であったり、
虚栄心が強い自分を少しでも
弱めるにはどうしたらいいのだろう。
とか、
そんな「解決策」の方が
この『言葉』に関しては、
重要だと思う。
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なので、
シンプルに意味を知りたい人は、
広辞苑を引けばいい。
ただ、
そこから、さらに深く
原因や、対策を講じていく手助けが
できるような辞書があったら
なお、ええやん。
と、思ってまうんです。
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『個人的価値』という
ルネ・マグリットの絵がある。
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バカでかい、くし。
大きすぎる、グラス。
小さい、ベッド。
ビックサイズの石鹸。
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現実の世界において、
あらゆる興味を
大きさに置き換えて
作り替えることは必要ないけれど
どこか、
クスッと笑ってしまうような
説得力がある。
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今、
神鳥工業は、
ネジをたくさん作り、
そして、ネジを道具としても使っている。
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その中で、
道具として使うための
キャップボルトというネジを
小さなボックスに
とびとびのサイズで
収納している。
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もう、かれこれ
四半世紀も働いていると、
「5の8のキャップボルト」の
工場における価値と、
「5の20のキャップボルト」の
工場における価値は、
まるで違う。
「5の8のキャップボルト」は、
5台並ぶ、
トーワマシンのアクリル板と金具とを、
接続するために
あらゆる部分につけてあり、
それらは、よく使い、よく無くすこともある。
なので、
5の20のボルトに比べ、
はるかに量がいるボルト。
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と、神鳥工業に何年通っていようが
わからない人もいる
しょうもない知識だけど
いざ、
ボルトを収納する
コーナーを作る段になってみれば
「その価値」から
順番に膨らましていき、
工場では、
何年もかけて
そのコーナーを完成させた。
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だから、
手当たり次第、
2ミリ単位で
ズラーっと揃えてしまった
ボルトコーナーに比べ
はるかに省スペースであり、
実体験から紐づいて
何十年もかけて
じわじわと、
ボルトのコーナーを
完成させたものは、
いい具合に
、、、、、、、、
「ネジが抜けている」ため
使いやすい。
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自分にとっては、
世界遺産よりも、
おもろい友達に価値を置く人もいれば
世界遺産にはるかに高い価値を置く人もいる。
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ただ、
あいうえお順に
世の中の言葉を
順番に「意味」だけを載せていく
広辞苑は、途方もない努力だけれど、
その途方もない努力だから届かないこともある。
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もう少し、柔軟で、
次の行動へのサポートをする
先進的な、辞書だってあっていい。
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僕の考える辞書のあり方は、
意味を調べる人の
理由まで寄り添って、
越えたい谷間にかかる橋のような
意味を載せるモノでありたい。
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