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コミュニケーションスキル そのQ

2種類のきき方

人の話をきく時は2種類のききかたがあると思います。

聞く

メンバーの話を耳に入れてはいますが、メンバーの表情の変化や意図を、きちんととらえていない聞き方です。このような聞き方ではメンバーの本音を聞き出すことができないと思います。

聴く

メンバーが話かけてきたら、しっかりと向き合い、あいづちなどを打ちながら、話を最後まで理解しようとする聴き方です。単なる話の内容や事実ばかりでなく、メンバーの感情までも理解しようとする態度が必要だと思います。

積極的傾聴

積極的傾聴とは、聴いたことの中から事実や感情を積極的に理解する努力をして、さらにメンバーが自分自身で問題解決できるように援助してあげることをいいます。

積極的傾聴の条件

自己一致の状態であること

この条件は誠実さともいわれ、聴き手が心の中で本当に思っていることと、話したり行動したりすることとの間にズレがないことをいいます。

メンバーを受容すること

受容とは、メンバーの存在をそのまま認め、何の条件もつけずに、メンバーのすべてを受け入れることです。

メンバーの優れた点、肯定的な面を受け入れるとともに、未熟な側面や否定的な側面も受け入れることです。

コーチングする時は、つい『メンバーの行動を変えてやろう』『修正してやろう』と考えがちですが、メンバーを変えようとするのではなく、メンバーの気持ちをわかってあげようとすることが重要だと思います。

共感的理解をもつこと

共感的理解とは、コーチがメンバーの身になり、メンバーの目を通して、その世界をみること、メンバーとともに考え、感じることです。

・メンバーの感情、思考を理解して受け止める。

メンバーの感情、思考の引き金になった背景、状況を考える。

・理解していることをメンバーに示す。

この三つの条件が積極的傾聴にとって重要だと思います。

積極的傾聴を実践するポイント

批判、忠告的態度を捨てる

コーチングでは、メンバーを指導しようとするあまり、つい、批判的・忠告的な態度でメンバーの話をきいてしまいがちです。

しかし、批判や忠告は、メンバーの自己防衛の殻に閉じ込めてしまいます。

批判や忠告は、往々にして自分の過去の経験・体験から割り出されたものであったり、自分の考えに基づくものであることが多いと思います。

メンバーの言っている意味全体を聴く

メンバーのいっていることの事実と感情の両方をしっかり受け止める必要があると思います。

事実を受け止めるとは、メンバーの言っている内容を正しく掴むことです。

自分の言いたいことや考え方をを、ひとまず脇に置いておいて聴くことにより可能になります。

感情を受け止めるとは、メンバーの言葉の背景に潜む本当の気持ちを理解することです。

これは、メンバーの気持ちになって聴くことにより可能になります。

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