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本心はいかに【短歌NO.5】


年末になると、懐メロと称して、

歌謡曲が流れてきます。

昭和歌謡曲が巷で話題になっているようで、

私も子どもの頃を思い出します。

小学生や中学生の頃は当然ですが、

歌詞の内容なんか深く理解していませんでした。

ただ、子どもながらメロディが持つ哀愁や

心の機微を感じていたのかもしれません。

今回頭の中に降ってきた歌があります。




お守りでいいよと言った言霊の
永遠(とわ)を願うはどちらなりけり



歌詞の中で、女性は身を引き、

「私はあなたのお守りでいい」と言います。

あなたを見守る、陰から支えると。

ふと、思いました。

なぜキッパリ男の前から消えていかないのか。

お守りって見方を変えると男とは次元の違うところにあるものではないでしょうか。

男の心の支えになると言いながら、

実は男にはどうにもできない存在として残り続ける。

消えて行かずに、あんたの心の中に居続けたい。

女の、最後の、無言の抵抗のように思いました。

勝手な妄想です。




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