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速く弾くコツ

速いフレーズに苦手意識が有る方は多いと思います。
速く弾くには若干コツが有るので私の心掛けているポイントを紹介します。

動画はチャイコフスキー幻想序曲ロメオとジュリエットの難所の練習です。
心掛けているポイントが伝わるとよいのですが・・・

・指の動きを最小限にする
弦を押さえた後には離す動作が発生しますよね。
この時に離す距離が長いと次に押さえるのが間に合いません。
また押さえっぱなしで良い指は残し押さえたままにしておきます。
よく弾いている時に手のひらが見える程
パタパタと戻している弾き方を見かけますが
速く弾くにはかなり不利ですし音程を当てるにも不利です。

・開放弦を多用する
速いフレーズで小指の稼働は不利になるので
可能な限り開放弦を使えるフィンガリングを探します。
調性次第ではこの方法は全く使えませんけど・・・

・弓中から弓先のエリアを使う
スラーでワンボウの速弾きの場合には当てはまりませんが
全て返す場合は一番速く操作できる位置がこの辺りですね。

・速いフレーズは実はスケールである
たいていの楽曲で速いフレーズは上昇下降のスケールの組み合わせです。
スケール練習の積み重ねと言っても良いと思います。
通常のスケールはオクターブ単位のキリの良いところで
上昇下降練習すると思うのですが、楽曲中の速弾きフレーズは極論
ドコでスタートする?ドコで戻るか?どの音を飛ばして次の音に行くか?
というだけです。私は開始音、折り返し音、経過しないで飛ばす音の
3つだけを覚える練習をしています。
上昇中の音列、下降中の音列は無視します。
ただ難曲と言われる曲はこの覚えるべき3つのポイントが
2~3音弾いただけでスグに現れたりして
結果として覚えるポイントも増えますが
とはいえ考え方は変わりません。
速弾き楽曲の練習をする前には必ず、そのフレーズの出てくる調での
スケール練習を2~3オクターブぐらい上昇下降往復するのはオススメです。

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