見出し画像

左手の親指問題

写真は私の左手の押弦フォームです。見ての通り非常に指が短いですね。
まあそれはさておき、左手の親指です。
私は子供の頃から師匠に「親指を出すな!」と厳しく指導されてきました。
親指が出ないようにとネック裏に画鋲を貼られていました。
昭和の指導法はスパルタが当たり前でしたが今の時代ならアウトですね。
そこまでされても私の押弦フォームは治りませんでした。
親指を出さない様にするとどうしても上手く弾けませんでした。

ところが最近では親指を出す奏法は割と普通です。
例えばイツァーク・パールマンはかなりガッツリ親指が出ています。

なーんだ出ててもいいんじゃん!と思ってしまい治す事を辞めました。

親指を出さない方が肘の捻り込みが効くのでG線等の低音弦や
E線上のハイポジションでボディ上まで手を乗せる音域で利点があります。
逆に親指を出すとその分、他の指もネック上に出るので
短い指の不利をある程度補う事が出来ます。
人間の体は一卵性双生児でもない限り誰とも寸法が一致しません。
千差万別です。押弦フォームも同様に千差万別に成らざるを得ず
正解は無いのだと思います。自分の体を最も活かせるフォームを
見つけられるのは自分だけなのもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?