【第1弾】6月6日開催『藤重佳久×タクティカートウインドオーケストラ』 特別インタビュー！　〜トロンボーン奏者・藤原功次郎さん〜

いよいよ来週・6月6日(木)、東京芸術劇場・コンサートホールにて、タクティカートオーケストラ特別演奏会・『藤重佳久×タクティカートウインドオーケストラ』が開催されます！

吹奏楽の名曲・傑作から、今を生きる作曲家たちの新作、そして今年のコンクール課題曲まで、吹奏楽大好きな方はもちろん、普段オーケストラしか聴かないという方も吹奏楽の魅力を存分に楽しんでいただける、盛り沢山な内容でお送りします！

開催に先立ち、指揮者・ソリスト・作曲者へのインタビューを今回はお届け！
現在のご活動や、楽曲への想い、公演に向けての意気込みを伺いました！

初回にお届けするのは、アッペルモント作曲：『カラーズ』でソリストを務めていただく藤原功次郎さんです！

藤原功次郎（©︎bozzo）

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──ご自身の現在の活動を教えてください！

　2018年に日本フィルハーモニー交響楽団首席トロンボーン奏者を退職しまして、2024年からタクティカートオーケストラの首席トロンボーン奏者となりました。日本とニューヨークに拠点があり、ヨーロッパ・アジア・アメリカでソロコンサート等の演奏をしながら、日本の映像作品でのレコーディング業務をはじめ、全日本吹奏楽コンクールの審査員等、数多く務めさせていただき、洗足学園音楽大学、大阪音楽大学、神戸女学院大学音楽部にて教鞭を取らせていただいております。また、炎のマエストロこと小林研一郎先生と共に、コバケンとその仲間たちオーケストラにて、音楽を軸にした社会貢献活動を広げております。

──今回演奏いただく「カラーズ」は藤原さんにとっても思い入れのある作品かと思いますが、改めてどのような印象をお持ちですか？

　2012年にオーストリアで行われた、管楽器国際コンクールにて、アジア人で初の全部門の中からの優勝者となりました。カラーズは、その時の本選の課題曲でありました。大好きな劇伴音楽のような、耳にすっと入ってくるメロディーであり、トロンボーンの音域・音色に合う華やかな作品です。
　4楽章までありますが、全て通しで聴いていただく曲となっております。コンクールを受けた当時、初めて単身で、ヨーロッパのコンクール会場までちゃんと行けるのか…から始まった、28歳の大冒険でした。当時、ドイツ語どころか、英語すらもまともに話せなかった自分は、コンクールのスタッフと勿論コミュニケーションがとれず、困り果てた事務局の方が、5歳児用の指差し会話本をプレゼントして下さり【これで欲しいものがあったら教えてね！】と言われてしまいました。そこから、予選がはじまり、演奏が始まった瞬間、言葉の壁を超えて、音楽で自分の思いを伝えた所、何故かすんなりと自分のやりたい事がオーケストラメンバーに伝わり、音同士で会話をしたのを今でも覚えています。あの体験は、今の音楽人生でも本当に役立っております。気付けば、本選出場。本選の演奏では、オーケストラのメンバー、オーストリアの多くの聴衆が私の演奏に涙をしてくれたのを見て、私も泣きながら演奏をしました。
　愛を奏でるのが、私の演奏のモットーです。そのエネルギーを是非一緒に体験していただきたいです。

──ずばり、藤原さんが思うトロンボーンの魅力とはなんですか？

　トロンボーンの魅力は、トロンボーンはハーモニー楽器だと皆様は、認識されていると思いますが、ハーモニーが出来る楽器だからこそのソロの時の【倍音】の豊かさに乗せた旋律の音色こそが、トロンボーンの真の魅力と思っております。
　時には、弦楽器のように繊細に、時には木管楽器のように愛らしく、声楽家のような、ダイナミックなスケール感もあると思います。でも金管楽器。大きな音もバッチリです。（もちろん小さい音も。）そこに、私独自のハーモニー感を感じるスケールのある演奏が、藤原功次郎のトロンボーンソロの魅力では無いかな？と思っております。

──今回一緒に演奏いただく、藤重佳久先生、ならびにタクティカートオーケストラへの印象はいかがですか？

　藤重先生は勿論、高校時代から知っている名物先生です。吹奏楽オタクであった私は、先生の指揮をされているCDを集めたり、聴いてみたり。まさか、こんな機会がやってくるとは思わず、当時の自分に教えてあげたいです。藤重先生よろしくお願い申し上げます。
　タクティカートオーケストラは、結成当時、面白いオーケストラが誕生したな。とその当時から注目しておりました。メンバーは、みんな私よりずっと若い、今売り出し中の皆様。今度、国際コンクールに出場するメンバーも居ます。そんな可能性だらけの素晴らしいオーケストラメンバーと共にご一緒出来るなんて、本当に私は幸せ者です。ありがとうございます。

──暖かいお言葉ありがとうございます！
最後にコンサートにお越しいただく皆様へ、一言お願いいたします！

　コンサートとは…自分が一番好きな事を表現出来る場所であるところと、応援してくれている人がいることを実感できる場所であるところ。あんな幸せな空間は…他にないと思います。
　皆さんと一緒に楽しみたいです。

──ありがとうございました！

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藤原功次郎さんの暖かく包みこむ音のような、愛のこもった言葉の数々をいただきました！
藤原さん演奏の「カラーズ」は、6月6日・東京芸術劇場 コンサートホールでお楽しみいただけます！ぜひご来場ください！

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第２弾・尾方凜斗さんのインタビューはこちら

『タクティカートオーケストラ特別演奏会
　藤重佳久×タクティカートウインドオーケストラ』
日時：2024年6月6日（木）　18:00 開場　19:00 開演
会場：東京芸術劇場 コンサートホール

出演：藤重佳久（指揮）　タクティカートウインドオーケストラ
　　　藤原功次郎（トロンボーン *）

曲目：
　　尾方凜斗：委嘱新作（世界初演）
　　全日本吹奏楽コンクール 課題曲（全4曲）
　　G. ホルスト：吹奏楽のための第１組曲
　　C. T. スミス：華麗なる舞曲
　　B. アッペルモント：カラーズ(*)
　　P. スパーク：宇宙の音楽

チケット：
　全席指定
　　S席　一般　6,000円　／　U18　4,000円
　　A席　一般　5,000円　／　U18　3,000円

チケット購入は下記リンクから
　イープラス・購入ページ　／　チケットぴあ・購入ページ

主催：タクティカートオーケストラ
お問い合わせ：株式会社タクティカート　
　TEL: 03-5579-6704　Mail: concert@tacticart.co.jp