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【リレーインタビュー第1弾!】オールリスト・ピアノコンチェルトコンサートの魅力に迫る!

9/12に迫るオールリスト ピアノコンチェルトコンサート。
本公演は、『オールリスト』の言葉通り、リストによるピアノとオーケストラの作品のみでコンサートが構成される、まさにリスト祭りのコンサートです!
公演に際して、出演者の皆さまのインタビューをリレー形式で行いました!
初回は指揮でご出演、高木玲音さんです。


第1回 指揮:高木玲音

指揮:高木玲音

プロフィール

北海道札幌市出身。
3歳よりピアノを、大学入学時より指揮を始める。
桐朋学園大学(ピアノ専攻)卒業、ピアノ専攻卒業演奏会に出演。同研究科(指揮専攻)修了。
在学中、指揮を梅田俊明氏、ピアノを中井恒仁氏、沼沢淑音氏に師事。
2022年4月より、桐朋学園大学音楽学部嘱託演奏員(指揮)として、多くの公演で指揮やアシスタントを務めている。
2022年7月、びわ湖ホールにて行われた沼尻竜典オペラ指揮者セミナーⅧ『フィガロの結婚』受講。
2023年6月には、テレビマンユニオン主催『ヴィオラ・スペース2023 vol.31』にて指揮を務めた。
現在、公益財団法人日本製鉄文化財団2023年度指揮研修生として紀尾井ホール室内管弦楽団等で研鑽を積んでいる。


インタビュースタート!

Question1 
今回の『オールリスト ピアノコンチェルト コンサート』に参加していただくにあたってのお気持ちをお聞かせください。

A.まず『オール リスト』というところにとても魅力を感じました。我々演奏家にとって、一つの演奏会で1人の作曲家の作品のみを演奏することは大きな挑戦ですが、同時に、その作曲家の世界により深く迫ることが出来るとても貴重な機会であると思っています。
しかもそれを4名の素晴らしいピアニストと演奏出来るということで、リストの魅力だけでなくそれぞれのソリストの魅力も味わうことが出来るという、タクティカートさんならではの豪華な企画だなと、お話を戴いたときとてもワクワクしたのを覚えています。

Question2
高木さんにとって、リストとはどういう作曲家ですか? またリストの魅力とは何ですか?

A. とても多才で多彩な音楽家であると思います。
何よりもリスト自身が素晴らしいピアニストであったので、作品も超絶技巧を要するものが多く、どうしてもそのような技術的な面が注目されてしまいますが、色彩が濃く豊かで、またその神秘的で宗教的な響きは、当時も今も色褪せることのないリストの真の魅力なのではないかと思っています。
また、リストはピアノ曲だけでなく管弦楽法も非常に巧みで、『交響詩』というジャンルを確立させたという点で、後世にも多大な影響を与えた重要な作曲家です。
今回、ピアノと管弦楽双方からリストの世界観を紐解いていきたいと思っています。

Question3
今回演奏される作品の聴きどころ、魅力を教えてください。

A. 今回はリストのピアノと管弦楽の協奏作品を4曲演奏するわけですが、先程申し上げたようにリストは管弦楽にも重要な役割を多く与えており、どちらかが主でどちらかが伴奏というわけでは決してなく、ピアノソロと管弦楽の関係はとても濃密です。まずそこにご注目いただきたいと思います。
ピアノソロは言わずもがな、ですよね。(笑)
華やかで技巧的なパッセージ、うっとりするようなメロディー、どれを取っても素晴らしいの一言です。
今回演奏する曲の中では『ピアノ協奏曲第1番』をご存知の方が多いと思われますが、より神秘性や書法の完成度が高い『ピアノ協奏曲第2番』や、深淵な世界観が魅力の『死の舞踏』、ピアノソロの華麗さに魅了される『ハンガリー幻想曲』と、どの作品も必聴です。

Question4 
共演するタクティカートオーケストラへの印象はいかがですか?

A. まず何よりも企画の独自性には目を見張るものがあります。様々なジャンルの協奏曲を多く取り上げている印象ですが、ソリストも毎回豪華ですよね。
オーケストラメンバーも若くて多方面でご活躍されている方ばかりで、溢れるエネルギーと、同時に柔軟性も持ち合わせているのではないかと期待しています。
共演がとても楽しみです。

Question5
お越しいただくお客様へメッセージをお願いいたします。

A. 今回のような、リストのピアノ協奏曲や協奏作品を一夜で4曲も聴くことが出来る機会は滅多にないのではないかと思います。
是非リストの世界観を存分に味わっていただけたらと思います。会場でお待ちしております。

Question6
次回を務めます嘉屋翔太さんの印象をお聞かせください。 

A. 今回が初共演となります。
以前演奏を拝聴したときは、アグレッシブさと精密さを兼ね備えていた素敵な演奏だったのを覚えています。
『死の舞踏』で描かれる奥深い世界観を一緒に表現出来ることをとても楽しみにしています。


ありがとうございました!
今回ご出演の指揮者、ソリストのみなさんからは、コメント動画も続々いただいており、TwitterやInstagramで発信しているので、そちらもぜひチェックしてくださいね。

次回は嘉屋翔太さんのインタビューです。お楽しみに!


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