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ひっそりプレオープン致しました

このブログは、しがない中間管理職のサラリーマンがタコスにハマり、タコス屋オープンの夢を追う中で生まれる様々な人間模様を通して、感情のぶつかり合い、時に殴り合い、愛し合い、そしてムーヴアイを、池井戸潤を超える名台詞の数々によって、皆様に感動と笑いを届けるために始めたブログである。ところが、そんなドラマが生まれる前に(しかも、このコロナ禍において)Taco phantomはひっそりオープンしてしまった。間借りだが。
なので、このブログのテーマを変更しなければならない。そうしないと、もうお・し・ま・い・です(death!)となってしまう。ちなみに日曜日夜の営業なので半沢直樹は残念ながら観れない。というわけで、間髪入れずにこれからのこのブログのテーマを発表させて頂く。

これからのこのブログのテーマは・・・

dふるるるるるるるうっるるるるるる(ドラムロール)

だだん!!

「おじさんの間借りを生き抜く知恵袋」

これです。これに決めた。ほぼ五七五だし。

ぼくもサラリーマンの端くれである。世の中からはブラックと揶揄される企業に勤め、虎視淡々と気を抜くタイミングを見つけては気を抜きながら15年以上サバイブしてきた。出世に対する欲よりも圧倒的な熱量を持って気を抜いて仕事をしてきた。その結果、無駄に多い中間管理職の一人という、最高に目立たないポジションに収まることに成功している。

そんなぼくなので、流石にプレオープンまでに何度もシュミレーションを重ね、仕込みから営業開始に到るまで入念な準備をしてきたつもりであった。しかし、ランチのお店が押した事で全てが崩れさった。

前の店が押すのは仕方がないのである。これは間借りであればどの店でも起こりうる事だし、契約の時間ばかりを意識して、その事に気が回らなかったぼくのシュミレーション不足である。さて、間借りの「ま」は「魔」なのでは?と思うほど間借りならではの問題が出てきた。そこで、忘れないうちに問題点とさっき思いついた対処法を記しておく。間借りで飲食をされる皆さんの参考になれば幸いだ。


①前の営業時間が長引くことがある

前の営業時間が長引くことがある先ほど記載した通りだ。特に休日のランチはお酒が入って長くなったりする場合もある。これは世界中、いや、全宇宙に共通する不変の法則なので、ぼくの力で変えることは難しい。そこで、自分が変わるしかないのである。具体的にいうと、仕込み時間を短縮するために調理器具を変更したり、場合によってはメニューの変更もした方が良いだろう。かつ、メニューの導線を作ると良い事にさっき気がついた。まずはドリンクを出して、その次にパッと出せるものを出す、その間に時間がかかるものの仕込みも終わらせれば良い。そういうオーダーになるようにメニュー導線を作ることも大事である。

②店舗の装飾に時間がかかる

前の店はマグロ丼、しかもランチである。装飾は全くしてなくても問題ないだろう。ぼくはタコスバーである。しかも夜営業である。やはり色々なところで装飾が必要だ。間借り先は古民家リノベーション系のカフェなので、装飾次第で見せたいところ見せたくないところを工夫すればバエる。そのためには上手くライトを使うことが必要だ。なのでライトをいくつか持ち込んだ。さらに、音楽もスカスカのスピーカーだったので、スピーカーも持ち込んだ。bluetoothで2個つないでステレオで流せるヤツである。お店のような場所をカバーできる音を出せるか不安だったが、思った以上に鳴ってくれている。さて、装飾は他のお客さんがいても外側から始めるなど、ズイズイ行くしかないだろう。設置位置なども今回でだいぶ見えてきたので、次回からはかなり短縮できるのではないかと思っている。

③前の店舗の匂いが残る

地味に問題なのがここだ。同じような業態であれば大して気にならないかもしれないが、魚からタコスは結構気になるのである。解決策は簡単で、ファブルこと、料理に使う道具は極力持ち込み共用のものは使わないことで回避できる。逆にぼくの後は香辛料の匂いがかなり残るだろう。申し訳ないが,ファぶってもらいたいと思う。

④キッチンがゴチャゴチャしている

これはひょっとするとしっかりやっているところでは問題でないかも知れない。ぼくのところは毎日違う店舗が入るような形になっているので、キッチンの状態が、控えめに言ってカオスである。同じような調味料が沢山出ていたり、逆に塩が見つからなかったり、冷蔵庫もすでにパンパンだったりする。これを解決する方法は、片すしかないのである。と言うより、もはや間借りの仕込み時間は片付けの時間であると考える方が良いかも知れない。今回はこのキッチンカオスにだいぶやられたので、次回はキッチンの要らないものを全部どこかにやってから営業をスタートさせようと思う。

この他にも、ゴミが片付いていない、トイレが汚れっぱなし、などなど、色々あると思う。これらは自分の店舗であれば自分の責任であるからまっすぐ受け止められるものの、間借りだと責任の所在が曖昧なため、他の人がやってくれないから俺が迷惑する!と考えがちである。が、これら全てそもそも間借りを選んだぼくが負うべき負担だと考えれば、どうだろうか。それを補って余りある環境を享受しているのではないだろうか?そう思えば、これらに対処するのも仕事の一つであると納得することができる。そういった論調で相手を言いくるめる事でぼくは15年間ほぼ何もせずに中間管理職までは来れたわけだが、流石に今回はこの言いくるめを自分自身に適用してみようと思う。


さて、そんな前向き思考のぼくに対して、神様がご褒美をくれたようだ。なんと、あの有名グルメブロガーである「じょいっこ」さまのブログに掲載して頂いたのである。バタバタ営業でお待ち頂いたにも関わらず、いつも通り、独特のユーモラスでありながら的確に伝わる文章でタコファントムを綴って頂いている。

ふぁ~!

である。ごく控え目に言って最高に嬉しいという意味だ。家宝ものである。次回お越しいただく際にはもっとスムーズに、かつ、もっと美味しくなっていると思いますので、またの御来店をお待ちしております!
さて、あまりに嬉しいので、ページをプリントアウトしたものをB0版くらいに印刷して、神楽坂界隈のビルの壁に貼り付けに行こうと思っている。バンクシーという有名芸術家が同じような事をしているが、ばれると警察沙汰になるので丑三つ時が狙い目だと思っている。そのまま赤城神社に奉納もするつもりだ。

そんな「じょいっこ」さまの素敵なブログはこちら

https://note.com/joycooo/n/ne4928335c9f8

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